コメットさん☆装飾イベントカー
「コメットさん」というと、私たち世代には実写(大場久美子さん)なのですが(笑)、2001年にアニメでまさかのリニューアル。
一方、JR北海道は最近数年、「ドラえもん」を車体に描いた列車を走らせていました。またJR四国は「アンパンマン列車」を走らせています。そこでそれにならって?、コメットさん☆カーを模型で作ろうという、とんでもない計画を立ててしまいました。
私(すぎたま)は、鉄道模型製作なんぞを趣味にしています。ゲージ(線路の幅と縮尺)はHOゲージです。そこでHOゲージのジャンク車輌を入手して、それに多少の改造を加えて、テーマにあった装飾を施すという線で、計画の実現を図ります。
まずは種車の入手。ヤフーオークションに手頃な車輌が流れていないか探します。別項の「セイントテールスーパーエクスプレス号」では、模型屋さんで売っている製品を入手して作りましたが、車体にあまり大がかりな改造をするのは面倒なのと、あとあと復元の可能性もなきにしもあらずなので、一応ジャンクで4000円程度で探しました。
一方で想定を考えます。この部分をある程度きちんとしておかないと気が済まない性格なので…。
ヤフーオークションでは、国鉄のスハフ42形客車が3700円で出ておりました。なんでもホロのところが傷んでいて、ジャンク扱いノークレーム条件だそうです。スハフ42は、JRにイベント用として引き継がれてもおりますので、そこそこ手頃な車輌と言えそうです。念のため車輌の履歴表を確かめると、南秋田で93年に廃車になった車があるではないですか。これを購入して架空財団「スーパーエクスプレス計画」がイベントカーに改造、という想定にすれば、まあ履歴的な矛盾はなくなります(ほんとか?)。
そこで入札したところ、そのまま3700円1入札で取れてしまいました。競り合いもなく、拍子抜けするほどでしたが、これも何かの縁でしょうか(笑)。
到着してチェックしたところ、なるほどホロのところが一部車体を切り取ってあったり、ゆがみがあったり、接着剤がはみ出ていたりして、見苦しくなっています。ここはとりあえずヤットコでゆがみを直し、車体の切り取りは無視し、接着剤のはみ出しはカッターの先で削りました。ついでにテールライト(尾灯)を点灯できるように改造し、ホロをつり下げる金具などの細かいパーツを付けました。
車体の修理はおおむねそれでOK。冷房くらいは付いていないとイベントカーにはつらいか、ということで床下に取り付けることも考えましたが、パーツの都合などからトイレと洗面所を撤去して、そこを床置きクーラーのスペースに転用と想定。窓を風取りルーバーにするなど、それらしく改造しておきました。トイレと洗面所はもともと垂れ流し式なので、今のご時世それも許されないと思いますから(実際国土交通省の指導で運転できません)、必ず隣に別の車を連結して使用する前提として、その車に依存してしまう構造と割り切りました(ここらへんかなりご都合主義(笑))。
さてそれで車体を装飾するわけですが、コメットさん☆の絵を車体に直接描けるほど、絵に自信があるわけではありません。何かから取り込んだ画像をデカールかシールに印刷して貼り付け、ということも考えましたが、それも手間がかかります。そこで「コメットさん☆」のグッズに詳しい方々にお伺いを立てたところ、「ほしにおねがいシール」という、小さいシールを集めたものを書店筋で売っていた、という情報を得ました。
せっかくだからとネットで注文したところ、在庫なしとのこと。これはやばいと、近くの書店などを回りましたが、全然売っていない。これは困ったと思っていたら、もし無かったら譲ってあげてもいいとまで言って下さる心強い味方の方も現れて下さいましたが、ネットとは取り次ぎとかが違うかと思って、駅前の少し大きな書店にダメもとで注文したところ、あっさり1週間で取り寄せ完了。あれ?。
さっそくそれを開けてみると…、やはり80分の1の鉄道模型の車体に貼れそうなシールは数少ないことが判明。結局コメットさん☆がバトンで踊っている?シールを連続して、窓柱に当たる部分に貼っていき、余った部分に適当に切ったシールを貼るという方針で行くことに決定。ただし「コメットさん☆」のロゴだけは、シールの中に適当なのがなかったので、そこらのおもちゃからスキャナで取り込んで、熱転写プリンタでシールの紙に印刷しておきました。
いよいよ貼り付け。車体を洗浄してから、1枚ずつ貼っていきます。でこぼこのところは、つまようじの先で押さえながら、確実に貼っていきます。窓にかかるところはカッターでそぎ落としながら、作業を進めます。星形のシールは、書店の文具コーナーで見つけたものも使いました。
いよいよ完成!、というわけで、下の写真。隣に連結されているのは、トイレと洗面所と冷房電源車となるスハフ14形です。
真横から見ると、こんな感じです。
反対側の側面です。最後部となるホロ両側にも、シールを貼っておきました。
同じ側の真横です。
正面から見ると…。こんな感じです。
コメットさん☆には、第1話ほかに江ノ島電鉄が出てきます、江ノ電のレトロな感じとスハフ42のレトロ感が、まあまあそれなりにマッチするのでは?と思ったのですが…。今ひとつというか、かなりマッチしていない?かも。地の色が暗すぎるからでしょうかね。よく行く模型屋のおやじさん、これ見たら目を回すだろうな、なんて(笑)。
フィルムカメラ撮影画像はこちら。
まあこんな列車が走っていたら、各地で人気者であろうな…、ということで。おそまつっ!。