これは鎌倉市内の古道具屋にあった「ホラ貝の標本」と思われるものです。前のページにおける「エノシマホラガイ」というものと、同じ種類と思われます。値段は300円(安い)。
裏返した口側。全体にゴツゴツした印象ですが、口の回りは案外するりとしています。口のところにくさび形の模様が見えます。これはホラ貝に見られる特徴のようです。
少し後ろ側が見えるように撮影したところ。全体に縦方向の模様があるのがわかります。一応模様と全体のフォルムとしては、この貝が設定に一番近そうです。
参考までに「ダイオウイトマキボラ」を見てみましょう。これは伊豆・下田市駅前のおみやげ屋さんにあったものです(ちなみに800円)。
全体にゴツゴツ感が少なく、スムーズなフォルム。またイトマキの名前の由来になったと思われる模様は、主に横縞方向で、下部にのみ縦方向の筋模様が通ることがわかります。
口の中にも模様がありますが、きれいな横方向の平行線模様になっており、くさび形の模様はありません。江の島島内で売っていたものより、模様がはっきりくっきりしています。
ダイオウイトマキボラをやや後ろ側から見たところ。でこぼこの感じは、作品中に登場する貝とよく似ています。
ということで、コメットさん☆がケースケからもらった貝は、一応ダイオウイトマキボラのフォルムに、ホラガイの模様、オオナルトボラの模様の入り方をミックスしたようなイメージであることがわかりました。あえて一番近いのはどれか、ということでは、普通の「ホラガイ」ではないかと思います。