第3話に登場する江ノ島ヨットハーバー

 第3話には、江ノ島のヨットハーバーが登場します。もっとも葉山や逗子のヨットハーバーも参考にしているのだそうですが、直接的な場所としては、設定上ここに景太朗パパさんのヨットが係留されていることになっています。


 それではストーリーの順を追って見ていきましょう。第3話は、大きく分けて藤吉家のシーン、バス停のシーン、江ノ電乗車シーン、由比ヶ浜のママのお店のシーン、七里ヶ浜のシーン、江ノ島のシーンと、前半だけでかなりいろいろな場所が映ります。そこで場所ごとにご紹介しますが、それぞれのシーンごとにカット番号を便宜的に振ることにします。
 
 ここでは江ノ島のシーンから。
 
1.海上をすべるように飛んできたコメットさん☆は、江ノ島のヨットハーバーに到着します。海上からのアプローチですから(笑)、当然海側からヨットハーバーに入るコメットさん☆を見るカットになります。実際のヨットハーバー内は、手前に防波堤が入り組んであり、作品のように直接外洋に面してはいません。またここの場所に該当するところを撮影となると、海中からでないと不可能で、まあ無理でしょう。


2.ヨットハーバー内の木製浮き桟橋に着いたコメットさん☆は、脱いでいた靴下と靴をはき直します。このカットはコメットさん☆の足もとのみが映ります。

江ノ島ヨットハーバー木製浮き桟橋の画像です

 周囲の風景などから、ヨットハーバーにある3つの係留場所のうち、北側から2本目の場所がそれと考えられますので、そこへ行ってみました。さらにコメットさん☆は、外洋側からやって来ているので、当然浮き桟橋の沖側に着き、そこで靴を履いたに違いありません。そのためその場所とは、上の画像のところになりますが…。当然ながら板しか写らないことになりますね(笑)。このように実際のヨットハーバーは、作品で描かれるのと異なり、板目が90度回転しています。つまり桟橋に対して横方向に板が張られているということです。作品では家の廊下のように、縦方向に描かれていました。2005年11月1日撮影。協力:Naka氏(以下同日付のものは同じ)。



3.次いで、となりの桟橋から、岸に向かって歩くコメットさん☆をとらえたカットになります。コメットさん☆は、ヨットの間を、左から右にゆっくり歩きます。

江ノ島ヨットハーバーの画像です

 奥側の景色と、コメットさん☆の歩く方向からして、おそらくこの場所ではないかと思われますが…。いくつも同じように見える場所があるので、やや特定は難しいですが、沖側からの距離感からして、矛盾のないところを選びました。作品では、もう少し低い位置から描写されますが、これ以下に低い位置にカメラを構えるのは、少し難しい印象です。また障害物がやや多いのも難点ですね。一応奥側横一文字に白く見えるデッキ上を、コメットさん☆が左から右に歩く…という感じかと思います。2005年11月1日撮影。



4.コメットさん☆は、「どこ?」、ラバボーがそれに答えて「…この近く」などと言っています。かがやきが発せられている場所…のことです。

江ノ島ヨットハーバー木製浮き桟橋の画像です

 コメットさん☆は、なぜか突然桟橋の陸地側を背にして歩いています。これは流れからすると矛盾するのですが…。もっとも3本ある係留場所のうち、1本目に上がって、2本目に歩いてきたとかいう、視聴者には気付きにくい「トリック」でもあれば別ですが…(苦笑)。まあしかし、コメットさん☆が向こうからこっちに向かって歩いてくるカットになります。その場所はおそらくここと思われます。もう一つ左隣の桟橋も考えられないわけではありませんでしたが、背景の小山が、ここでないと写りませんので、場所としてはここで合っていると考えられます。実際の桟橋は作品で描かれるのと異なり、左右にでている係留場所の小桟橋が、ごらんのように左右で少し食い違って配置され、桟橋上に係留用のでっぱりが多数あったり、夜に点灯すると思われるランプ(黒くて先端がとがっている形状のもの)がいくつもあったりしています。



5.4の画像の中央あたりで、コメットさん☆は、景太朗パパさんに「おーい、コメットさん☆じゃないかー」と、呼び止められます。

江ノ島ヨットハーバー木製浮き桟橋の画像です

 ふとコメットさん☆が、声のしたほうを向くと、まさにケースケと景太朗パパさんが乗ったヨットが、接岸しようとしているところでした。この場所、厳密には奥から4本目の小浮き桟橋であるべきですが、ここは5本目です。理由は、似たようなヨットが係留されていたことと、小浮き桟橋は、作品中と異なり左右対称に造られているのではなく、少しずつ食い違っており、コメットさん☆のいたはずの場所の真横には、作品のようには小浮き桟橋がないからです。そのため最寄りの場所で該当する場所を撮影しました。
 さて、この位置に左奥から景太朗パパさんのヨットは近づいてきます。かなり距離があるように見えますが、実際はそれほど距離がなく、車で言う「切り返し」のような作業が必要なのかもしれません。2005年11月1日撮影。


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