コメットさん☆のホームタウン稲村ヶ崎駅続き
第37話では、メテオさんのお供ムークの仕業で、人気歌手の今川瞬くんと、ラバボーが、ムリヤリ「恋人」にされてしまいます(二人とも男なのに…(笑))。今川瞬くんは、始発でコメットさん☆の家にやってきます。ラバボーに会うために…。
まず稲村ヶ崎駅に入線してくる電車が映ります。窓配置から305−355編成であることが確認できますが、下り方向から上り列車として入線します。
作品では、朝もやの中、この写真のあたりが描かれます。実際よりももう少し広角気味の描き方です。位置関係は合っていますが、上屋の形態は若干異なって描かれます。2004年7月9日撮影。
次いで瞬くんのホームに降り立つ足のアップが映ります(笑)。どうでもいいような気もしますが、一応同じ場所を撮影しました。
この写真は、電車が20形で、実際の作品中の305号とは異なりますが、位置としてはここで合っています。もう少し低めのアングルから、瞬くんのスニーカーを履いた足が映ります。2004年7月9日撮影。
不思議なのは、最初のカットでの電車の入線方向と、瞬くんが降りてくる電車の方向が、同じ車輌であるにもかかわらず、上り下り逆に描かれていることです。まあ作画の都合でしょうか。
瞬くんは、早朝の駅に降り立ちます。305−355編成の、305号車から手前に見えるホーム上屋柱のすぐ右側に降りて、コメットさん☆の家に向かいます。ここでもやはり駅は、忠実に描かれています。この画像では車輌が異なりますが(305編成は、この日日中は予備車で、江ノ島駅で昼寝でした)、位置関係はこんな感じです。2004年7月4日撮影。
作品中では、構内踏切用の信号機(手前の灰色のもの)が、少し高い位置に描かれているのと、電車が入線してくる方向が、厳密には上り下り違って描かれます。
「コメットさん☆」という作品で、最後にこの駅が描かれるのは、放送最終回となった第43話です。コメットさん☆が地球を離れ、星国に帰ってしまうため、両親とともに乗った星のトレインが、この駅の改札前を上り方向(藤沢方面)に向けて、第1話と本当に逆の1番ホームを、左から右に走り去ります。
写真は放送時と同じように、モノトーン処理をしてみました(2004年7月9日撮影)。作品中では時間が止まっているという設定のため、全ての絵は青っぽく描かれます。しかし星のトレインだけは、ある意味無情に線路を突き進みます。コメットさん☆の悲しみを象徴するようなカットですが…。
…でも、救いはちゃんと用意されています。それはここには書かないでおきますから、ぜひ実際の作品をご覧になって下さい。
稲村ヶ崎駅付近は、静かな住宅街でした。商店街というようなにぎにぎしい感じもなく、本当に地域の駅という感じです。でも、なんだか普段着のコメットさん☆が、今にも駅にやってきそうな…。今日も明日もあさっても、コメットさん☆はここにいる…。案外そう思えてしまう不思議な錯覚すら覚えるほど、「コメットさん☆」という作品と、違和感なく融合した場所と言えると思います。