さてこの建物のモデルは実在するのでしょうか?。実は鎌倉駅近くの建物で、それとおぼしい物件があるのですが、それとは別に、都内であるという説があります。都内説については、もう少し事情がわかり次第、調査を行いたいと思いますが、一応ここでは、鎌倉駅近くの物件のほうを紹介します。
ここは鎌倉駅の割とそばにある廃屋です。長いこと人が住んでいない様子ですが、形状からしてここがモデルであろうと思われますね。築どのくらいかはわかりませんが、相当古そうです。なおこの画像は2002年4月1日撮影です。このころはまだ屋根もしっかりしていました。
この画像は2004年10月7日撮影ですが、上の写真と見比べますと、屋根が垂れ下がり気味になっているのがわかります。また全体に羽目板の崩壊が進んでいます。塀の中を覗くと、周囲に木が生え始めており、人が立ち入った形跡はありません。
しかし建物としては、塀の形状なども含め、ここをモデルにはしていると思えますが、一方で、車寄せ(左側)の形状がかなり異なる、屋根形状がまったく異なる、側面形状の相違など、先入観を除いた見方をすれば、かなり異なっているとも言えます。その辺が都内説を増強する要素と言えるでしょう。なお、この建物の場所は小町通りから横須賀線方向に少し入ったところです。
窓の形状(2段になっている)などは、作品中の設定と極めて似ています。それにしても工事用のフェンスが立てかけられていたりしますが、もう何年もこのままのようですので、今後どうなるのか、まったく不明です。