第３１話の巨大流木アートコメットさん☆輸送経路周辺

　第３１話（「マネビトさんがいっぱい」）は、熱を出して寝込んだ沙也加ママに代わって、コメットさん☆が星力を使わず、「ママになりきって」活躍する、それが自らの「かがやきみがき」になるというお話でした。その中で、ママさんに代わって「HONNO KIMOCHI YA」を店番していたコメットさん☆は、大物を「配達してくれるなら買う」と言った老婦人のお客に、その手段をよく考えずに「配達します」と答えてしまい、意地になって梱包したそれを手で持って運びます。

　そのコースは、お店−徒歩−江ノ電由比ヶ浜駅−江ノ電−鎌倉駅−東口（以下全て徒歩）−駅前のロータリーから−井上蒲鉾店前交差点−鎌倉警察署前−なぜか小町通りに戻り−横須賀線今小路踏切−なぜかその脇を流れる川沿いの道へ−再度横須賀線を渡り−寿福寺踏切先−民家の塀脇−化粧坂（けわいざか）切り通し−坂上の老婦人宅…という経路をたどります。なお老婦人宅は描かれません。

　この経路は、多少の矛盾がありますので（例えば鎌倉小町通りに、東口ロータリーからまっすぐ入らず、平行して走る若宮大路にいったん出る、また横須賀線の今小路踏切付近で踏切を渡ったはずなのに、渡る手前の小川が描かれるなど）、演出上のデフォルメが入れられていると考えるべきでしょう。しかし、基本的には実在する場所を、かなり忠実に描いており、この作品の持ち味がよく出ていると思われます。

　ここでは、鎌倉駅東口から、横須賀線寿福寺踏切先までを取り扱います。化粧坂（けわいざか）切り通しについては、「その他の場所」のところで扱っています（特記なき画像は２００４年１０月７日撮影）。

　江ノ電で鎌倉に着いたコメットさん☆は、大きなリボンのかかった流木アートを抱えて、東口から歩き始めます。よく持てるな…（苦笑）。経路としては、江ノ電−ＪＲの連絡改札を抜け、東口へ出て、そのままロータリーを回り、若宮大路（鶴岡八幡への参道である広い道路）に通じる道を歩くと考えられます。

　コメットさん☆が、由比ヶ浜から江ノ電に乗る（ホームまでしか描かれないですが）カットの次に、巨大アートを持って歩いているのは、この場所になります。作品中では右下に、器が並んでおり、陶器店のように描かれますが、実際はお漬け物屋さんです。

　続いて、コメットさん☆を横から撮ったカットになりますが、その背景は井上蒲鉾店です（そう書かれているわけではありませんが）。

　作品中では、もちろん看板類は描かれませんが、場所としてはここで間違いありません。多少ビルの形状は単純化されて描かれます。ここの名物は蒲鉾の他に、「梅花はんぺん」というもので、柔らかめの食感が好きな方には、特におすすめです。

　作品中描かれる向きとしては、もう少し左よりかもしれませんが、そのように撮影しようとすると、街路樹とのぼり旗が画角に入ってしまい、撮影は困難でした。

　前が見えないので、歩行者信号が青点滅から赤に変わったことに気付かないコメットさん☆。ピンチです！。信号機のアップが描かれます。

　まあ、一応撮影してみました（笑）。背景のレンガタイル張りの建物の位置からして、この信号機で合っていますが、レンガタイルビルは、真後ろに平行に描かれます。２００４年１１月２１日撮影。

　信号が赤になり、車道が青になったのに、コメットさん☆は、横断歩道を渡ろうとします。

　作品中では、えらいすいている道のように描かれますが、実際はこのように自動車も人も多いところです。もう少し左側まで描かれ、左向こう側の駅に向かう道路の左側街路樹まで描かれますが、カメラを相当引いても、そこまで全て入れての撮影は困難でした。パノラマモードにでもしないと無理という感じです。コメットさん☆は右側蔵形の建物の前、画像の男性がいるあたりから、巨大アートを持ったまま、渡ろうとします。横断歩道のラインや、車道用信号機、子どもたちが乗っている車止めなどは、一部省略されていますが、左奥の鎌倉駅東口駅舎の時計塔などは忠実に描写されます。

　赤信号に気付かず、横断歩道を渡りはじめたコメットさん☆の前にトラックが！。１９８２〜１９８３年頃「一世を風靡した某アニメ」のように、主人公はトラックにはねられてしまうのか！？。

　いやいや、そんなことはありません。２１世紀のヒロインは、トラックなんぞには負けない！。ちゃんと「星力」が守ってくれます。ラバボーが背負ったバトンから発せられる星力で、トラックを止めるフィルムのようなものができ、それでトラックは前に進めません。トラックの運転手さん、びっくりしたろうな…（笑）。…それにしてもこれは、某アニメ（ミ○○−○○）に対する、アンチテーゼなのか？。

　作品中では、上の画像の左右に伸びる横断歩道にフィルムが貼られたように映ります。左右のビルはもう少し近く、右側の井上蒲鉾店は、もう少し左向きに描かれます。この画像では、後ろが段葛と鶴岡八幡宮、奥が横須賀線のガードをくぐって材木座・由比ヶ浜海岸方向、右が鎌倉駅東口です。２００４年１１月２６日撮影（撮影協力：Naka氏）。