ここは、前の道と家屋くらいは、多少の参考にしているかもしれませんが、園舎は平屋建てで、「雪ノ下保育園」の設定と異なること、建物の意匠がまるっきり異なることから、ここを参考にして設定されたとは考えにくい状況です。また場所も、駅の近くからは相当離れており、実際の風景をかなり厳密に利用しているこの作品の性質から考えて、ここが参考地であるとは思えませんでした。2005年11月22日撮影。撮影協力:Naka氏。
さて、何か判断材料は無いかと考えていますと、「メモワール・ド・エトワール」に、ヒントになりそうなことが書かれています。美術監督さんのインタビュー記事の中に、保育園のモデルについて触れられた部分があります。
それをヒントに、独自の調査を行い、見つけるに至った場所は以下のところです。
ここは神奈川県ではなく、東京でもない「S県N市N町」というところです。さる幼稚園なのですが、園舎そのものは、まったく参考にされていません。
さて、どうでしょうか。ここは幼稚園ですが、現在園舎の建て替え工事をしており、あまりいい写真は撮影できませんでした。しかし、中央に見える門扉の柱、てっぺんに黄色い★マークが見えます。門扉は別な画像で確認したところ、本来4枚で、「雪ノ下保育園」と似てはいるのですが、動物?のマークが4枚(門1枚につき1つずつ)つけられているなど、一致しない箇所もあります。現在工事のため、撤去されてしまっているのも、惜しいところです。
園庭の前には、風見鶏のついた遊具がありました。この風見鶏は…。どこかで見覚えがありますね。「メモワール・ド・エトワール」の、「雪ノ下保育園」設定部分でも、建物左側円錐形の尖塔状のものがあり、そこには画像のような感じのものに、★がついた風見鶏風のものがついていることになっています。さらに、その丸いとんがり屋根と同様な意匠を、この画像の遊具の左側に、見つけることが出来ます。
また、この幼稚園の送迎バスは、「日産シビリアン」であることを確認しています。日産シビリアン・幼児車は、「雪ノ下保育園」の車と同じです(→「コメットさん☆と乗り物」のところも参照して下さい)。
美術監督さんの個人的なことに触れてしまうので、これ以上詳しい理由は書けませんが、「雪ノ下保育園」のモデル地の一つは、ここであることが確認できました。以上3枚の画像は、2008年4月10日撮影。