第11話に登場する七里ヶ浜続き



270:コメットさん☆が戻ってきてみると、祝福されるケースケと、祝福する景太朗パパさん、沙也加ママさん、ツヨシくん、ネネちゃんが…。ケースケも気付いて振り返ります。このカットは、七里ヶ浜休憩所脇の階段をおりて、少し西向きに行ったところです。現状うまく撮影できていないので、撮影したらご紹介しますが、実際の風景と、作品ではかなり隔たりがあります。防波堤は、ちょうどこの部分で曲線を描いて国道に張り付いていますが、作品では直線的に描かれます。また奥に見える三浦半島の見え方なども異なります。これは、このカットで休憩所のある駐車場と、そこから浜に降りる階段を一時的に省略し、試合会場と、行合川東に広がる浜が一体になっているように描写しているからで、実際には少し距離があるのを、演出上簡略化しているためと思われます。


271:コメットさん☆に気付いたケースケは、一瞬むっとしたような顔をします。そういうところが…(以下略)。この場所は270のカットより、少し寄ったところになるので、やや東寄り、というところでしょうか。これも撮影次第掲載します。


272:ケースケのむっとしたような顔に、びっくりするコメットさん☆。一瞬たじろぐようにも見えます。カットとしては、269と同じです。ケースケも、こういうところがちょっとねぇ…。


273:しかしケースケは、にこっとして、再びコメットさん☆を見つめます。最初からそうしろよ!(笑)。カットは271と同じです。


274:コメットさん☆も安心したような顔をします。このあたりセリフがなく、目線だけで進行するのが意外ですね。こういう演出は、この作品に特有のものとも言えるのではないでしょうか。


275:ケースケはコメットさん☆に近づき…。

七里ヶ浜の画像です

 右側にコメットさん☆が立ち、左から海パン姿のケースケがインしてきます。実際の場所としては、コメットさん☆が立っているところに、ケースケが歩いてくるとすれば、間に行合川があり、その川を渡るごく短い橋を渡らないとならないため、作品のようにささっとはやって来られません(笑)。そこらへんは、作品が実際の風景に基づきながら、適宜デフォルメを入れているということになりますね。2005年3月9日撮影。撮影協力:Naka氏。画像が暗いのが、ちょっと失敗でした。



276:ケースケが手を挙げるのに、不思議に思ったコメットさん☆は、同じように手を挙げてみます。そして「ハイタッチ」。

七里ヶ浜の空の画像です

 このカットは、すぐに黒枠正方形囲みカットになりますので、その感じで切り出してみました。が…、またしても空のみです。二人のずいぶん色の違う手のひらが、印象的に描かれ、この回は終わります。2005年3月9日撮影。撮影協力:Naka氏。



 この第11話は、いつものように、実際の風景に忠実な「コメットさん☆」の持ち味を出しつつ、一部では大胆なデフォルメを入れてあります。それは例えば試合会場周辺を、あたかも広い砂浜のように描くことでキャラ同士の無言の交流をしやすくしたり、防波堤の上に走る国道とその近くの建物、歩道などを利用する際、その距離感を調整したりという形で現れますが、それらの演出はかなり効果的に作用していると思えます。鎌倉という舞台装置を、ただ忠実に利用するのではなく、効果的なデフォルメにより、イメージを膨らませ、そこからストーリーをよりリアルに進行させるという、この作品の本当の持ち味が、よりよく出ていた回ではないかと思います。

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