第13話に登場する信濃町・慶應義塾大学付属病院

 第13話では、ケガをしたケースケのために、コメットさん☆は看護師になって、星力でその傷をいやす…という、まったくもっていろいろと論議を呼んだ?話でしたが、このストーリーの途中で、コメットさん☆は星国の看護師と、地球の看護師の違いを、縫いビトに教えて、「特別な星力が込められたナース服」を縫ってもらおうとします。それで近くの病院では、わかりにくいと思ったのか、遠くの病院に、夜勤の看護師を見学に行くのです。
 さて、コメットさん☆は、そこでいろいろな「体験」をしてしまうのでしたが、ここに出てくる病院は、いったいどこなのか。これはファンの間でも、いろいろ言われていたようです。
 私は、第13話をキャプチャした画像を印刷して、それを片手に、鎌倉市内、あるいは近くの病院の画像を検索していました。しかしどれもそれらしい実在の病院は見つかりません。しばらく探していたのですが、ふと、前に知人の見舞いに行ったことのある、「慶應(義塾大学)病院」に似ているな、と思ったのです。そして、慶應義塾大学病院のホームページを見ると…。ビンゴ!。…間違いありませんでした。
 というわけで、7月の雨が降ってきそうな日、信濃町の慶應義塾大学病院まで行って来ました。


 コメットさん☆は、「星国の看護師」の姿で、ケースケをいやそうとしますが、物理的なケガですし、どうもうまく行きません(笑)。そこで縫いビトと相談して、病院へ。

慶應義塾大学病院正門の画像です

 カメラは右から左にパンしながら、その病院の全景を映します。右側に縦長な窓のある建物、そのとなりに小さな窓が並ぶ建物…と映りながら、大きな建物がやや斜めに映り、画面左上には、赤十字が赤く光っています。
 実際の場所としては、画像の位置になります。実作品では、横断歩道の白線の間隔が広く描かれ、信号機の柱が、街路灯に変わっていますが、建物の配置、特に奥の本館と、右側建物の位置、手前の低い部分の様子、門の位置など、実に忠実に描かれます。作品中で光る赤十字のマークは、実際の建物では、慶應義塾大学の、ペンが交差するマークでした。上の画像は、カメラのパンニング分を見込んで、やや横長に切り出しています。逆に実際と異なるところは、手前の門の形状、生け垣がないこと、左側の花屋さんが描かれないこと程度で、多少の建物のデフォルメがあるものの、驚くべき忠実度に脱帽です。2006年7月9日撮影。



 次いで作品では、何科かはわかりませんが、診察待合室のようなところが映ります。

大学病院精算待合室の画像です

 日曜日の病院は、ひっそりとしています。作品中で描かれる科は特定できなかったので、一応イメージとして、自由に立ち入ることの出来た精算待合室の画像を掲載してみます。コメットさん☆は、作品の中で、「こんな時間じゃだれもいないかなぁ」と言っています。いえいえ、病院というところは、何時だろうと、いつだろうと誰かはいますよ、コメットさん☆…、と言いたいところですが、自分で「こんな時間」と言うような時間に、出歩いてはいけませんよ!、コメットさん☆!…。もう…。2006年7月9日撮影。



 コメットさん☆は病院内をうろうろして、やがて救急外来のナースステーションを見つけ、たまたまうわさ話をしている病棟看護師を見て、縫いビトたちに「あんな感じなんだけど…」と。


 縫いビトたちは、さっそく病棟看護師のまわりを、高速で回って、ナース服の感じをつかみます。そしてコメットさん☆にも「仮縫い」だと言いながら、素早く縫って着せるのですが…。そこに救急の患者が運ばれてきます。様子からすると、「急性腹症」。それも急性膵炎か何かのようですが…。コメットさん☆は、看護師の格好をしていたものですから、そのまま「コスプレ」(違?)とは思われず、本物の看護師の手伝いをさせられてしまいます。

救急外来入口の画像です

 作品中、患者は救急車でやって来ていますので、この救急外来入口から入ってきたところが描写されているはずです。そのため画像の場所がそれで、コメットさん☆は、画像の中央部付近に、ナース服姿で立ち、手前がナースステーション、ということになるのですが…。作品で描かれる病院内部は、もっと幅が狭いようですし、実際の場所としては、後方に待合室となっていて、まったく食い違っています。病院は、日曜日といえど、ひっきりなしに人が通り、上の画像のように誰もいない状態は、なかなか撮影できません。みなさん見舞いの人も、外出する入院患者さんも、そして本当に救急で来た人も、ここから日曜日は、出入りするようでした。もっとも病院によって、いろいろ異なるはずで、この画像の場所を、モデルとして作品を構築しているとも思えません。そもそもこの病院で、実際に基づいて描写されているのは、おそらく外観のみであろうと思われます(病院の構造というものは、病院ごとにそれほど大きく異なるということはないですし…)。2006年7月9日撮影。全て一般の人が、普通に行き来している場所のみ、取材対象としました。



 このあと、コメットさん☆は、うっかり手術室まで入ってしまい、患者の「普通はあんまり見たくない状態」を見てしまったりします。そして失神しそうになり、医師につまみ出され…。しかし、「人を治すのもまた人」であるという事実。そしてそこには「かがやき」が、やっぱり存在するということに気付き、そのかがやきが込められた服を、前の駐車場のところで、縫いビトにもう一度、縫ってもらうのです。

病院前駐車場の画像です

 病院の前の駐車場で、コメットさん☆は縫いビトに「変身」させてもらいますが、その場所は一応ここと思われます。後が病院本館です。タクシーの客待ち列があるところ、1台目と2台目の間のすぐ右あたりのところで、コメットさん☆は立ったまま縫ってもらいます。右下脇にはラバボーもいる、と言う構図です。奥側に見えるビルの様子は、作品と実際で全く異なりますが、ビル屋上に立つ、携帯電話のアンテナは、それらしく描写されています。

病院前の駐車場の画像です

 全体のイメージとしては、この場所のほうが近いような気はしますが…。いずれにしても、街灯の間隔や形状など、作品と実際はかなり食い違っています。2006年7月9日撮影。



 このあとコメットさん☆と縫いビトは、星のトンネルを通って、鎌倉の家まで帰ってきます。そしてケースケのアパートへ。いけませんね〜、こんな夜遅くまで、未成年の女の子(それも王女が!)がうろうろしていては!。このコメットさん☆の「夜間徘徊」について、両親や藤吉夫妻はどう思っていたのか、あまり納得のいく説明がなされてないような気がします。
 第13話の、これ以外の場所については、七里ヶ浜などのところで取り扱います。

戻る