●36:コメットさん☆は咲いている桜を見上げます。この時35のカットのまま見上げているように見えます。
 


桜満開の段葛の画像です

 コメットさん☆は35のカットから、移動してないように見えますが、それでは作品のように桜を見上げることは出来ませんので、横に平行移動したと考えられます。その位置から、段葛の桜を実際に見上げますと、こんな感じです。作品よりは両側から枝がかぶったような印象です。また作品はややこのカットのみ、両側の桜の木の位置を接近させて描いており、演出が入っていると考えられます。なかなか上手な演出ですが、同じように撮影することは出来ません(笑)。2005年4月8日撮影。



●37:そして桜を見上げたコメットさん☆は、一言。「きれい」と。なかなかストレートでいいです。

段葛地面の画像です

 作品中では、コメットさん☆が立って、それをやや見下ろす感じで描かれますが、実際の場所としてはここになります(いや、1カットの間にコメットさん☆が走って50メートル移動とかしていれば別ですが…(笑))。2004年10月18日撮影。



●38:桜に見とれていて、ふとラバボーをさがしていることを忘れていたコメットさん☆は、真剣にラバボーを探しはじめます。まず左側に観音開きのガラスのはまった木製ドアのある建物と、それに続く生け垣、右側にブロック塀とその上に目隠しが続く路地の遠くに、コメットさん☆がいるカットが映ります。ここも場所の特定には、調査開始から7年を要する結果となりましたが、特定できました。

鎌倉市内の画像です

 長い間かかりましたが、ここは小町三丁目というところです。この路地の奥に、コメットさん☆はたたずんでいることになります。決めては手前にある路面のマンホールや壁などですが、左側のお店のドアは、左右対称形ではありません。しかしドアの取っ手などは全く忠実な描写です。一方、手前の電柱や奥の方の街路灯、エアコン室外機などは省略され、左側の植栽は生け垣のように描写されます。遠くに見える小山の稜線などはおよそ忠実です。右側に見える家は、比較的新しいので、最近建ったものかもしれません。2011年11月10日撮影。
 当初、コメットさん☆の「市内歩き」は、段葛のある若宮大路の東側にはおよんでいないのではないかと思われていましたが、このカットでそれは否定されました。かなり広い範囲を歩いたことになります。



●39:続いて、左に側溝のあるブロック塀、右側に大谷石?を積んだ塀、奥に竹垣の路地が映り、右奥から左奥にコメットさん☆が歩くカットになります。

住宅街の路地の画像です

 このカットに関するそのものズバリのところは、見つからないのではないかと思いますが、小町通りと平行に走る裏路地で、一応ここをイメージして描かれたのではないかと思われる場所が見つかりました。右手前の車庫フェンスは比較的新しいので、最近の施工かもしれず、奥の竹垣や左側の側溝、大谷石の塀など、たぶんここをイメージして作画されていると思われます。2004年10月18日撮影。

鎌倉小町通り裏路地の画像です

 ところが、その後の補充調査で、ここかもしれない…という場所が発見されました。上の画像のもっと手前になる場所で、「聖ミカエル教会」脇の路地を入ったところですが、状況としてはここのほうが合っているような気がします。なお奥に見えるフェンス状のところが、作品とは食い違っていますが、セットバックがある様子からして、比較的近年の施工であり、もしかすると、放送当時は、奥の家の位置に竹垣が存在したのかもしれません。2004年11月26日撮影。撮影協力Naka氏。



●40:今度はコメットさん☆が路地を左から右へ歩くカットになります。しかし、手前にブロック塀と植栽、奥にコンクリート塀で木戸があるという状況以外は、あまり判然とする材料がなく、カットとしては、人の家の敷地内と言える場所から描かれているため、今後の調査が必要です。

戻る 次のページへ