第39話に登場する横浜市内続き
ツヨシくんとネネちゃんに、「普段の行いがよくない」呼ばわりされて、ちょっとショックなコメットさん☆ですが、パパさんとママさんが、右前方の店から、うれしそうに出てきて、「おおい…」と声をかけます。
このカットは、コメットさん☆、ツヨシくん、ネネちゃんの位置に矛盾が生じていて、マツザカヤの前に対して平行に並んでいた3人が、なぜか右前方からやってくるパパさんとママさんを見るときには、マツザカヤを背にして垂直に並んでいるように描かれます。この辺は演出の範囲内と言えますが、比較的忠実なカットの多い「コメットさん☆」としては、ちょっと違和感がある感じもします。
また、マツザカヤ前には2本同じような木があり、この画像の左端の木は、これより前で紹介している木のもう1本右側(マツザカヤを後ろにして右の意味)の木なのですが、作品中、カットにより、両方の木をミックスしたように描かれており、原則的には正面入口よりの木、一部はそのもう1本となりの木が、モチーフとして用いられています。
さらに、このカットで、パパさんとママさんは、ケーキを買ってきているようなので、実際に参考にされたのは、マツザカヤより少し(約50メートル程度?)離れた、この不二家の前ではないかと思われます。画像2点とも2004年12月11日撮影。
ツヨシくんとネネちゃんの二人は、喜んでママさんとパパさんのもとに走りますが、コメットさん☆は、一人パーチのところに残ります。そしてすっとパーチから立ち上がりますが、それは、コメットさん☆には、やっぱり行きたいところがあるからでした…。
このカットも、各人々の位置に矛盾があると言えます。コメットさん☆は、パーチから一度も移動していませんが、そうだとすると、パパさんやママさんは、少なくともこのカットで、マツザカヤの「左」前方からやってきているように描かれます。ちょうど位置が、左右反転しているとでもいいましょうか。そのため実際の場所としては、この画像の位置でいいと思うのですが(コメットさん☆は中央左の木の根本のパーチに腰掛け、パパさん、ママさんは、画像右側から歩いてくる)、釈然としないものがあります(苦笑)。
それにしても、このカットで、コメットさん☆がパパさん、ママさんに駆け寄らないのは、いくらイマシュンのことが気になっているとはいえ、ちょっと悲しげに映りますね…。なんだか「やっぱり本当の家族じゃないんだなぁ…」というような印象が先行してしまって…。最終回に向けての、布石だったのでしょうか…。2004年12月11日撮影。
コメットさん☆は、「コメットさん☆は?」と訪ねるママさんに、申し訳なさそうに、「あのう、ちょっとお出かけしたいんです」と言います。それにびっくりしたパパさんが、「ええーっ?。だってぇ…」と返しますが…。
コメットさん☆が見せる、珍しい「わがまま」でした。でも、そのわけは…。イマシュンのことがどうしても気になっていたから…。おうちの人の誘いよりも、気になる男の子の方が、優先になってしまう思春期のコメットさん☆…というような感じでしょうか。微妙ですなぁ…(苦笑)。実際の場所としては、作品の当該カットの左端に、赤いテントのはじっこの三角形の部分が映っていますので、ここのあたりになるかと思いますが、かなりデフォルメが入っており、特に木とパーチは、コメットさん☆が座っていたはずの右端に見える木のところではありません。もう1本、マツザカヤの正面向かって左側の木が描かれます。コメットさん☆が作品中で立っているのは、ほぼ中央に見える木の、右下ですが、テントとの位置関係も、忠実ではありません。2004年12月11日撮影。
びっくりするパパさんに、いとまを与えずに頭を下げて「すみません」とわびるコメットさん☆。そのままきびすを返すと、さっと走り去ります。
珍しい「わがまま」を言ったコメットさん☆は、パパさんたちを置いて、山下公園のほうへ向かうのでした。実際の場所としては、一応このようなところになると思われます。例によって反対側の店の様子など、かなり異なるのですが…。木との関係は、マツザカヤの正面に向かって左端の木の前から見た位置です。画像の右手前にパーチがあります(写っていません)。伊勢佐木モールの2004年のイルミネーションは、左側に見えるゲート形のもの(ここ数年そうのようですが)で、作品中のようには派手ではないです。したがって、場所そのものとしては、ここで間違いないと思いますが、木にイルミネーションを取り付けるような場所(例えば横浜ジャックモールなど)のイメージを、合体させているものと思われます。2004年12月11日撮影。
なおここまで紹介してきた中で、木の根本のパーチ形状についてですが、伊勢佐木モールでは、コメットさん☆と同じように(笑)、座る人が多いためか、ベンチ形になっているところが多いです。それはマツザカヤの前もそうでした(前の画像参照)が、モール中央部付近には、作品に登場するのと同様な形状のパーチも多数あります。
画像は、途中にある「スターバックスコーヒー」の前で撮影した、作品に登場するのと同様なパーチを擁する木の画像です。もしかすると、ベンチ状のものは、のちの改造によるものとも考えられ、放送時点から約3年が経過しているために、変化が生じている可能性も、捨て切れないと思われます。
コメットさん☆は珍しく、わがままを言います。おそらくパパさんは、「何だろう…」と思ったに違いありませんし、パパさん、ママさんの、中学生くらいの女の子を、一人で夜の街に出す心配は、いかばかりかと思います。しかし、例えばコメットさん☆が、「謎の用事」をすませて(それはイマシュンのミニコンサートに行くことでしたが)、一人鎌倉の駅か、またはモノレールの深沢駅にでも帰ってきたら(コメットさん☆は、ラバボーの背にのって、ウッドデッキのところまで帰ってきましたが)、すぐに車を出して、「仕方がないな」と思いつつも、そこまで迎えに行くのでしょう。藤吉家の人たちは、そういう心やさしき人たちのような気がします。けれど…、ちゃんと行先くらいは言っていこうね、コメットさん☆。