第39話に登場する横浜市内続き
王様はあらためてコメットさん☆に聞きます。「君の欲しいものは見つかった?」と。それに対する答えは、「みんなが喜ぶ顔」でした。なんか…、無欲だなぁ、コメットさん☆は。「箱入り娘」だねぇ…というような感じでしょうか。でも、その「みんな」の中には、特定のだれかさんも、含まれているということですね…。
源ちゃんの家の前庭で、降ってきた雪で喜ぶコメットさん☆。コメットさん☆は、あらためて純粋で、いい意味で「子どもっぽく」、「乙女」なんですねぇ…。
ぐるぐるまわるコメットさん☆のカットになります。目が回りそうですが…(笑)。
その様子を見て、王様は言います。ロングのカット、アップ、そして後ろ姿の3カットです。「人は自分に自信が持てなくなるときがある…。…だが…」と。
うれしそうに夜空を飛ぶ王様とコメットさん☆。4カットです。そして、「サンタの仕事は、想像することしかできないけど…」と、王様は格言を述べるのです。
一転シーンは、イマシュンとメテオさんのデートの場面に。ロイヤル・ウィング号の船内に戻ります。そして「これはあくまでイメージなんだけどさ」と、イマシュンのイメージと、王様とコメットさん☆がサンタになったところをダブらせています。さらに、イマシュンは「オレにとって、コメットさん☆は天使」と言い切ります。ということは…、それは「好き」というのとは、違うわけで…。
メテオさんが「天使?」と聞き返します。
イマシュンがアップになって、「感謝の気持ちでいっぱいなんだ」と、コメットさん☆のことをメテオさんに語ります。船はまもなくベイブリッジをくぐりそうですが…。
メテオさんは再び「感謝?」とつぶやきます。
「だからあの歌を作った」と、「My Muse」制作の秘密を、メテオさんに明かすイマシュン。
テーブルで燃えるキャンドルが映ります。
メテオさんは「つまりコメットさん☆はあなたの…」と、イマシュンに問います。
そしてそのイマシュンの答えは「あこがれの存在」でした。
「でも、現実にそばにいるのはわたくし…」とメテオさんは言いますが…。
イマシュンのはっとしたような顔を映し…。
メテオさんは、少し寂しそうに外に目を向けます。
イマシュンのメテオさんに応える言葉は…。「今度は君の歌を作らなきゃ」でした。ううむ、決まったな(何が!(爆))。
その言葉の意味を理解したメテオさんは、顔を赤らめてはっとします。
二人のテーブルがロングに引いて映ります。外には静かに雪が降って…、ベイブリッジと夜景がにじんでいるかのようです…。
そして静かにメテオさんは、うれし涙をこぼすのです…。
メテオさんの胸のペンダントがアップになり…。おめでとー!!!!!!メテオさん!!!!!!!!。キャー!。イマシュンにとってコメットさん☆→天使・感謝・あこがれ。じゃメテオさんは→…。もう何も言うまい。
…王様とコメットさん☆は、藤吉家のところに来ました。4カットです。お父様のサンタに、コメットさん☆は尋ねます。「どんなときがうれしいとき?」と。それに対する王様の答えは「力うどんにお餅が3個入っているとき」と答えます。
そしてそりから降りるコメットさん☆。4カット。そこで、気付くのです。コメットさん☆は。サンタに扮していたのは、自分のお父様であったことに…。そして「ありがとう、お父様」と言うのです。
ラバボーとラバピョンが、藤吉家の屋根の上にやってきます。コメットさん☆を心配してのことでした。2カット。
そしてツヨシくんとネネちゃんの部屋に入るコメットさん☆と、ラバボー、ラバピョン。プレゼントを渡そうとすると…。二人は起きていました…。
「サンタさんありがとう」と言いながら、飛び起きる二人。そしてサンタさんに扮しているのがコメットさん☆とわかると…。3カット。
コメットさん☆の「みんなでサンタビトさんやる?」という誘いに乗る二人。そして天空に舞い上がり…。
あいまいみいちゃんのところに行くことになる三人。この時のツヨシくんとネネちゃんの表情は必見です(笑)。2カット。
王様、ヒゲノシタ、「本物の」サンタのカットになります。11カット。本物のサンタビトにあったと喜ぶ王様とヒゲノシタです。
あい、まい、みいちゃんの三人に、ツヨシくんの人形を配るコメットさん☆。ツヨシくんは「チューショット」されずにすんだのでした(笑)。
「みんな楽しくなあれ」と言いながら、眠ってしまったツヨシくんとネネちゃんに手を添えるコメットさん☆。なんだか保育士さんのようですなぁ(笑)。3カット。
コメットさん☆は、メテオさんの家に降り立ちます。いったい何時なんだろう…。そっちの方が心配ですが…。メテオさんは、「ありがとう」と言って、コメットさん☆を抱きしめます。3カット。
それを見つめるムーク。2カット。
ところがメテオさんが「すてきな時間を過ごした」と聞いて、ウッドデッキに一人立つコメットさん☆。「どこかでこの空を見ている人へ…」と言いつつ、やおらバトンを取り出し、星力を使います。2カット。
星力で出した巨大なリボンは…。ケースケに向けられたものでした。「見えるかな、…ケースケにも」と言い、静かに目を伏せるコメットさん☆。3カット。
朝になって、ツヨシくん、ネネちゃんにプレゼントが。そしてコメットさん☆にも、赤いコートのプレゼント。あのマツザカヤの「ティーンズ」のコーナーで、パパさんとママさんが買ってきてくれていたんでしょうね。
ケースケに扮した「だれかさん」が、藤吉家に帰ってきて、いや、やってきて…。この回は終わります…。
この回の見所は、たくさんありました。横浜というロケーションは、かすんでしまって、ただの素材に過ぎないとすら言えます。しかし、特に山下公園周辺から、ロイヤル・ウィング号をモデルにした船の使い方など、極めて高度な演出がなされていると思います。それとコメットさん☆のまどい、メテオさんのきちんとした責任感、いよいよのところでは、そっと助け船を出してくれる王様とヒゲノシタ、最後にちらっと見える、コメットさん☆にも、景太朗・沙也加サンタが、ちゃんとプレゼントを用意してくれていた…というあたり、それぞれの人々の「こころ」が伝わる、いい話だったと思えます。心に想うことの大事さ、それは淡い恋心だけではなく、もっと根元的な「愛情」というようなものを、しっとりと感じさせてくれた、二人の王女のお話でした。
それにしても、コメットさん☆とケースケは、何か簡単な恋愛感情とは、ちょっと違うところで結びついているような気がします。物質的、あるいはそばにいての直接的な人間関係ではない、遠くにありて想うもの…という、ふるさとのような感情。それはもう恋愛というよりは、友情に基づく結びつきであって、メテオさんがイマシュンに事実上の「告白」をされるのとは、対照的にまったく違った精神的結合力が、そこにははたらいているような気がするのです。
ですが、コメットさん☆にも、やがては恋人が、現れなければなりません。それはいったい誰なのか。どうしてもそれを見届けたい。それはケースケではないような気が、少なくとも彼の心が、全面的にコメットさん☆へと、向いていないように思える、から…です。
最後に、「ロイヤル・ウィング」号に“乗船”していたサンタクロースをお目にかけて、この項を終わりたいと思います(横浜港大桟橋にて。2004年12月11日午後5時直前)。