DVD特典映像の由比ヶ浜続き



 
楽しかった海水浴も、もう夕方になって、おしまい…。国道にも灯が灯って…、パラソルもたたまれ…、防波堤と階段をバックにした景太朗パパさんと、沙也加ママさんが映ります。そして、撮影しているツヨシくんとネネちゃんに向かって、沙也加ママさんは、遠くを撮るように指さします…。

由比ヶ浜の国道側の画像です

 沙也加ママさんが座って指を差し、その左側に景太朗パパさんが立っているのは、この画像の中央やや右のあたりです。このカットがあったので、他のカットの場所が特定できたとも言えます。実際の風景は、国道の防波堤が作品のようにカーブを描いていないこと、左端の階段形状は合っていますが、中央よりに見える階段の形状、防波堤は石垣積みであること、などが作品と異なっています。しかし、例によって実際の景色に忠実な、この作品の面白さを、ちゃんと受け継いでいると言えるでしょう。



 そして、沙也加ママさん指さした先には…。コメットさん☆とケースケ。

由比ヶ浜から遠く逗子を望む画像です

 遠くでコメットさん☆とケースケは、向かい合って何か「受け渡し」をしています(笑)。この画像の中央あたりで、二人は向かい合っています。場所としてはこんなところですが、実際より作品は、波打ち際がより遠目に描かれます。もちろん、満潮と干潮で異なりますし、撮影者がツヨシくんやネネちゃんであることから、やや視点が低くはなりますが、背後の沙也加ママさんの遠さから判断すると、このような感じになると思います。



 撮影者であるツヨシくんとネネちゃんが、二人に近寄ってみると…。コメットさん☆は何か手にしています。ケースケは、あわてて横を向きます。

由比ヶ浜の沖合を見た画像です

 場所としてはこの地点になります。なお、ここはまだ由比ヶ浜です。上の画像の左の方は、材木座海岸になります(滑川という川を挟んで名称が変わります)。以前このページでは、「二人がいるのは材木座海岸では?」と検証しましたが、現地をよく見ましたら、由比ヶ浜の材木座寄りという結論が出ました。



 コメットさん☆は、ツヨシくんとネネちゃんがそばに来ると、すぐにケースケが何をくれたのか見せてくれます。…ケースケがくれたのは、大きな貝殻でした。この貝殻が、貝殻通信機になるのですが…。

由比ヶ浜で拾える貝の画像です

 ええと…、私の撮影協力者であるNaka氏に、実際に拾えた貝を持ってもらいました(笑)。なんと言いますか…、爆笑ですね(笑)。まじめなカットの解説のはずなのに…。

由比ヶ浜の砂浜の画像です

 上の画像では、あんまりなので(笑)、コメットさん☆がケースケから貝をもらった場所にあたるところを撮影してみました。…やっぱりどうしようもないですね(笑)。
 夢を壊すようで書くべきか迷ったのですが、この場所でケースケが拾ったような大きな貝殻は、まず拾えません。たくさん貝のかけらが落ちてはいるのですが、ほとんど小さな二枚貝か、小さなハマグリのようなものばかりです。これらが忠実な再現とするならば、ケースケは、あらかじめどこか別な場所で拾っておいて、コメットさん☆にプレゼントしようと、前々から画策していたのかもしれません。それで二人きりになる時をねらっていた…。そんな感じでしょうかね(微笑)。

 なお景太朗パパさんは、特典映像を見る限り、8ミリフィルムカメラ(8ミリビデオではない)も趣味の一つのようです。撮影者はその時々で、コメットさん☆だったり、ツヨシくんかネネちゃんであったり、沙也加ママさんであったりするようですが、もしかすると実際にアニメに作ったフィルムをさらにフィルムカメラで撮影・編集しているのかもと思えるほどリアルです。



 このDVDで見られる海水浴のシーンは、どこかもの悲しい雰囲気を持っていると思います。それは、ここからコメットさん☆の、届かない切ない想いが始まったからに思えるからでしょうか…。人間は、常に出会いと別れを続けて、一生を終えます。その避けることの出来ない時間の流れに、自らをおかなければならない運命を予感させるから…、というと大げさに聞こえるでしょうか。そんな人間の本質的なもの悲しさが、この作品にはあり、このDVD特典映像の中にも、それがやはり込められているという事実は、私たちの胸に深く突き刺さります。そのようなことが、とても切ない気持ちにさせられる理由なのかもしれません。
 
 最後に、夏の華やいだ由比ヶ浜海水浴場の画像を貼って、明るく終わりにしたいと思います。

由比ヶ浜海水浴場を望む画像です

 この画像のみ撮影は2004年7月4日。他の画像は2005年2月24日撮影。撮影協力:全てNaka氏。



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