車輌と「コメットさん☆」

 「コメットさん☆」の作品中には、江ノ電の車輌が何度も出てきます。その中では、実際にコメットさん☆が乗車するシーンもあります。
 作品をよく見て、各車輌が作品中でどのように使われたかを表にしてみました。
 

形式または車輌番号

実物製造初年

実物現存※1

作品中登場

コメットさん☆乗車

他の人乗車

303−353
1929年
×
※2
○(ツヨシ、ネネ)
304−354
1931年
×
○(ツヨシ、ネネ)
305−355
1960年※3
※4
○(イマシュン、ツヨシ、ネネ)
旧500形
1956年※5
×
※7
○(ツヨシ、ネネ)※7
1000系
1979年
○(1カットのみ)
×
×
2000形
1990年
×
×
×
10形
1997年
×
×
×
20形
2002年
実物が未登場※6
新500形
2006年
実物が未登場※8

 300形は車輌番号によってかなり形態が異なるためと、作品中では描き分けがなされていたので、特に系列としてまとめませんでした。また1000系は、正しくは1000形、1100形、1200形、1500形に分類できます(詳しくは「車輌の沿革・画像」のところをご覧下さい)。

 ※1:該当する実物車輌が、現在(2007年11月)江ノ電の線路上に在籍しているかどうかを示します。
 ※2:厳密にこの編成かどうかわからない部分が、作品中にはありますが、内装の描写、俯瞰で描かれた編成の形態などから考えて、登場・コメットさん☆たち乗車は間違いないと思われます(3話と34話)。
 ※3:この編成は、台枠部分(自動車で言うシャーシに当たる部分)を古い車から流用しています。
 ※4:第3話などで、305と描かれた車輌に乗車していますが、側面の窓部分の描写は、実際の305−355編成とは異なる部分があります。しかし内装は305−355編成であっていると思われます。ただし鎌倉よりの車輌は355になるはずです。なおイマシュンが乗車していた(第37話)のは、窓構造・配置ともこの車輌で間違いありません。
 ※5:旧500形は、走行部品(モーターなどの電装品)が、旧型車からの流用でしたので、完全な新車ではありません。
 ※6:20形は、2002年4月に、江ノ電開通100周年を記念して製作された新車輌です(2003年にも増備)。走行部品は、旧500形の更新後のものを流用していますが、車体は完全に新設計のものです。登場時点で、「コメットさん☆」は放映が終了していたので、作品そのものとは無関係の車輌と言えますが、コメットさん☆が地球に帰ってきたのは、2002年の2月末頃と推定される(詳しくは「DVD特典映像「コメットさん☆ミュージッククリップ」は語る」を参照して下さい)ので、コメットさん☆としては、星国から戻ってしばらくしたら登場した新車、という感じになるかと思います(笑)。
 ※7:第31話と34話では、窓配置から考えて旧500形と思われる車輌に乗車しています。しかし、屋根上に冷房装置らしきものが見えること、窓が2段窓に描かれること、および前面の形態が異なっている様子であることなど、決め手に欠く部分がないとも言えません。
 ※8:この車輌は、304−354の代替として、2006年春からデビューした車輌です。最近のコメットさん☆はともかく、実作品中のコメットさん☆とは関連がありません。