第46話復刻絵コンテ

 「APFC」(葦プロダクションファンクラブ)の銘入りで売られた、第46話「夢のフェナリナーサ」の復刻絵コンテである。基本的に絵コンテをそのまま印刷したもので、実際の絵コンテ同様、ステープラーで左側を綴じてあるという一種の「レプリカ」である。実際の絵コンテとは、表紙部分に違いがあり、文字類には写植文字が使われている。脚本は首藤剛志氏、演出と絵コンテは湯山邦彦氏であるが、首藤氏が今や故人となっていることには、驚きを禁じ得ない。


復刻絵コンテの画像です

 表紙。左側ステープラーで止められているのがわかる。幅はA4サイズなので、普通の絵コンテ同様だ。表紙にはこのように、フェナリナーサからの階段を降りてくるモモとお供のイラストが使われている。この時代の絵コンテには、あまり表紙にイラストを入れる習慣は無かったと思うので、市販品ならではのものと考えられる。

復刻絵コンテの画像です

 1ページ目。一番上のタイトル部分に、「最終回」と書かれているのがわかる。やはり第46話をもって、「ミンキーモモ」は終了の予定であったことを物語る。また今もって、実質的な最終回は、第46話と考えてよいのだと思わせる。

復刻絵コンテの画像です

 モモが立たされるシーンなど。このように尺が収まりきらないためか、カットされたシーンが多数存在する(/線のところ)。これはこのページ以外にも多数存在し、制作者も、この回に渾身の力を込めたことを物語るものかもしれない。
 一般市販されたものではあるが、当時の制作状況を知る上でも、また「ミンキーモモ」という作品を語る上でも、貴重な資料であることには違いないと考えられる。


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