カット袋とタイムシート

 カット袋とは、セル画や後述するタイムシート、レイアウト(絵コンテに基づいて起こされた、カット全体の様子を示すラフイラスト)、所定の背景などを入れるための、専用の袋のこと。1カットにつき1枚ずつ、原則的に存在する。時には背景のみのカットなどもあるため、その場合は、中に1枚背景が入っているだけということもありうる。


カット袋の画像です

 これがカット袋。茶色に限らず、作品によって、スタジオによって色封筒のこともある。これは「ミンキーモモ」の第12話、カット番号39のものである。

タイムシートの画像です

 これは通常同梱されているタイムシート。縦に時間経過を示し、その中でのセル画の撮影、音声の挿入の指示が書かれている。このシートにしたがって、セル画を交換し、撮影していた。コンピュータ化が進んだ現在でも、あることはあると思われるが、このような形態かどうかはわからない。このシートはもちろん、第12話、カット39のもの。「CELL」の列が2列のみなので、このカットはセル2枚重ねで進行することがわかる。

タイムシート裏面の画像です

 同じタイムシートの裏側。このように裏に指示が書かれることもある。

タイムシートの画像です

 これは別なカットのタイムシート。モモが「フフフフ」と笑うカットであることが、かろうじてわかる(左から数列のところ、「S」と書かれたところがセリフの欄である)。このカットは、セルが29枚あり、それを順に取り替えて撮影していくことがわかる。


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