自作ミンキーモモ人形

 市販キットの、一部パーツを利用して、簡単な着せ替えが出来るミンキーモモの人形を作ってみました。…とは言え、実際に製作したのは、95年ですが。
 通常、人形の服というものは、背中側にベルクロテープを縫いつけ、そこで止めるように作られています。したがって手足は、最低でも動かせるようになっていないと、着せ替えは困難を極め、ものによっては不可能ということになります。
 衣装も市販のものが使えない場合、全て自作しなくてはならず、これはまた大変な作業ということになってしまいます。そこで本品では、市販の「リカちゃん」サイズの衣装が、原則的に使えるようにするとともに、手と髪の毛部分が取り外せるように製作しました。おおむね普段作っている鉄道模型の技法が応用できますが、曲面の仕上げなど、まったく異なった手法を必要とする部分もあり、市販キットにモールドされている衣装は、全て削り落としてから、欠損部分をポリパテで新規に製作するなど、かなりな手数を必要としました。
 塗装には、髪の毛部分にプラモデル用ラッカーから、濃いピンク色を、肌色には市販の「キャラクターフレッシュ」という色を用い、細部の仕上げには、アニメカラーや、ほおのピンクなどにはパステルも用いました。


自作のミンキーモモ人形の画像です

 素体状態。下着はリカちゃんのものの利用です。右下にちらりと写っているのはペチコート。斜め上から写しているので、よけいに頭身がおかしく見えますね。縮尺はリカちゃんの縮尺1/6よりは小さめで、1/7位になってしまいました。例えばリカちゃんサイズの素体を、頭部にドッキングさせることも可能かとは思いますが、頭部の形状からして重さが重いので、自立しないでしょうし、全体のバランスがおかしくなりそうです。

自作のミンキーモモ人形の画像です

 表情など。唇にもあわいピンク色を差しておきました。口紅をつけているわけではありませんが、アニメキャラとは言うものの、唇のない人間というのは、いささか変かと思いまして…。肩の部分の、胴体とのつなぎは、2ミリのプラスチック製の丸棒を差し込むだけにして、簡単に取り外しが出来るようにしてあります。当初は真鍮の丸棒材や、パイプ、ジョイントなども考えましたが、前後に動けばよいと割り切りました。

自作のミンキーモモ人形の画像です

 リカちゃんのドレスを着せたところ。やはり丈が長いように感じます。人形のほうが少し小さいのでしょう。そのため衣装も、あまり不自然でないものを選ぶ必要がありそうです。靴もリカちゃん用。一応この状態のまま、スタンドなしで自立します。

自作のミンキーモモ人形の画像です

 細かく見ると、アラも目立つのですが、まあこんなものかなぁ…と。髪留めの星印には、原作に忠実にするとすれば、黄色いひらひらが付くのですが、衣装と必ずしも合うとは限らないので、取り付けないことにしました。星形の部分も、取り外し可能です(代わりにつけるパーツは無いので、取り外せる意味は無くなってしまいましたが)。
 今回、市販キットのパーツを利用しましたが、一から作るのはちょっと無理という手応えでした。せいぜい鉄道模型を作るべきかと。


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