うでどけい

 1982年当時、まだ腕時計というものは、高価で子どもに簡単に買い与えるものではなかった。筆者も中学生に入学して初めて、正式に腕時計を買ってもらったものである。そのためと思われるが、うでどけい「ごっこ」遊びをするために発売されたと考えられるアイテムである。針は動くが時間を示せるはずもなく、腕時計をしている感じを楽しむおもちゃということである。
 2種あり、台紙も2種あるので、都合4種だが、決まった法則性は無かったようである。お祭りの景品などに多く見られたもよう。


おもちゃの腕時計の画像です

 販売時の状態を再現。このように台紙にはめて売られていた。針とバンドの色には、緑色(針はメタリック色)と、ブルーのもの(針はやはりメタリック色)も存在した。

おもちゃの腕時計の画像です

 もう1種。いずれも時計本体、台紙ともに、やや薄目の色の印刷である(色あせではない)。

うでどけいの台紙の画像です

 台紙のみにしてみた状態。背景などは手の込んだ模様だが、髪の毛の色などが薄い理由はいまひとつわからない。時計をはめるための切り込みがある。

うでどけい本体の画像です

 本体。いずれもゴムバンドではめるようになっており、その意味ではフリーサイズ。文字盤部分にもモモたちが印刷されているが、微妙に甘ピン(特に左)だったり、髪の毛の色が薄かったりして、あまりいい印刷ではないが、価格からしてやむを得ないだろうか。


戻る