ドキドキモモ

 ミンキーモモで唯一発売された、植毛人形。現在から最近ならば、ジェニーやリカちゃん、ナージャくらいのサイズで制作されるところであろうが、当時の流行などの関係もあってか、「抱き人形」風に作られた。そのため縮尺などは考慮されていない。


ドキドキモモ外装の画像です

 ドキドキモモ外装。大きく切り込んだ窓部から、中身の人形が見えるようになっている。当時の標準的なパッケージ方式だが、壊れやすいのが難点か。本品も箱は大きく破損しているが、これしか入手できなかったので、やむを得ない。

ドキドキモモ外装正面の画像です

 パッケージ正面。右下に中身を写真で飾り、中に現品を入れるという、比較的珍しい構成になっている。右下はたいていアニメ絵のものなのだが。頭がみっしり入っているせいか、大きく見える。

ドキドキモモ外装裏面の画像です

 パッケージ裏面。シンドブック、アニメ絵のモモ、ピピルとともに、やはり中身の人形が写真で掲載されている。色あせが残念だが、新品当時はなかなかにぎやかなパッケージだったのだろう。2800円という値段も、現在からすれば安く思える。

ドキドキモモ外装側面の画像ですドキドキモモ外装側面の画像です

 外装の側面。画像左側は、正面から見て左側面、画像右側は反対面である。右側側面には、モモのイラストが入れられているが、両側面ともDOKI DOKI momoという文字列が目を引く(なんでmomoと小文字なのだろうかとか)。右側面上部の英語の文章は、
Minky Momo and
mocha, pipiru, shind-book
are good friends.
である。名前の表記が、各社でまちまちであったり、モチャやピピルたちが、大文字になっていないなど、混乱ぶりがうかがえる。

ドキドキモモ中身の画像です

 人形のみを取り出したところ。本来白い部分は、ややオフホワイトになっている。ペンダントにモモのイラストがついていたり、ポシェット(フエルト製)、ステッキと、首から下げているものは多い。手足はある程度可動。首も動かせる(上下・左右)。

ドキドキモモ中身の画像です

 黄色いヘアバンドは、リボン状のもので表現。水玉模様のオーガンジーや、星形のプラパーツなど、考えられた構成ではある。また植毛人形なので、髪の毛はピンク色のサランのようなものを、植え込んで表現されているので、横に広がったモモ独特のデザインにはなりきっていない。21世紀になって出現する、コメットさん☆の原形をここに見ることが出来ると言える。

ドキドキモモ中身の画像です

 高さは約26センチ。これだけだと、ジェニーあたりと同寸なのだが、全体に抱き人形ということでか、SD的大きさで作られているので、他社の人形で着せられるものはごく少ないだろう。

ドキドキモモ中身の画像です

 後ろ側。スカートは短めなので、下着が見えることもあるが、この下着も、ちゃんと股ぐりや上部にレースがあしらってあり、かなり丁寧な作りになっている。スカート、ベスト、長袖シャツは、それぞれ背中側でホック止めなので、洗濯も着せ替えも一応可能だ。

ドキドキモモ中身の画像です

 なんと、おへそがちゃんとついている(笑)。意外と幼児体形なのだ。おそらくは何かの人形の、ボディ流用なのではないかと思える。

ドキドキモモ箱上面の画像です

 箱上面。かなり箱の状態が悪いので、元の色などを正確に示していないが、ちょっとおすましなモモが描かれている。全体にブルー系と、モモのピンク系でうまくまとめられた目立つパッケージは、好感が持てる。


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