桐羽子板

 セレンテ製と思われる、桐板製の羽子板。ちゃんと桐板を使用しているのは、当時としても珍しい。
 表面の絵柄は、減色印刷では無く、ほぼちゃんと元の色彩を再現している。表面は毛羽だったような素材に印刷したものを、所定寸法に切って桐板に貼り付けてある。


桐板製羽子板の画像です

 子どもが扱うには標準的なサイズと思われる。モモの瞳の色がブルー系であるのがかなり珍しい。絵柄が別品のスプルス材のような木材ものと類似しているので、一応セレンテ製と判断した。

桐板製羽子板の画像です

 モモのアップ。若干左のものは、ピンクの印刷ズレがある。ロゴは細めで独特な雰囲気。

桐板製羽子板の画像です

 失われてしまっているが、おそらく葦プロの著作権シールが貼られていたと思われる場所をアップで示した(上のシール剥がし跡)。また表面の印刷が剥がれにくいように、手元のところは金色のテープで印刷シールの端を補強してある。

桐板製羽子板の画像です

 裏面。裏面は何かの羽子板と共通なのだろうと思われるが、花火柄のようになっている。ふしがあったりはするが、一応桐材を使っているあたり、昔の製品が割と丁寧に作られていた証拠であろうとは思える。


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