ミンキーステッキ全体。傘の柄のようになった手持ち部分と、指ではじくと回る丸い回転部分、ステッキのような長い棒状の部分、さらにその先につけ、自由に回るリボン部分から成る。購入時には台紙にこれらは固定されているが、購入時の台紙は失われているので、どなたかお持ちの方は、販売時の状態画像をご提供いただけるとありがたい。
リボンは巻いてあるので、それを伸ばしてみる。リボンの先はもどけてしまわないように、アルミテープのようなもので止めてある。またモモのロゴが入っている部分はビニールになっている。リボンは長く、実際に新体操のように遊べるし、台紙にはそんな遊び方が描かれていたが、今の時代だと、首に巻き付く危険などから、こういう玩具は販売できないだろうと思う。
ステッキ部分のみ。長さは50センチにも及ぶ。先端部分には、360度回る金具が取り付けられており、この金具にリボンの先の鳩目を通して止める。
回転する部分のモモのアップ。微妙な顔つき?。髪の毛右側についた段(寝ぐせ?(笑))が珍しい。
回転させる部分の動きが、静止画ではいまひとつはっきりしないと思うので、動画を掲載する。→こちら(約1.4MB。Motion
Jpeg形式、拡張子.avi)。こんな具合に、握り手上の黄色い引き金を引いてはじくと、モモの顔のところが回る。ある意味ただそれだけである。
電池を使っていないなど、今となっては素朴さも感じるアイテム。当時の子どもたちは、リボンを体にからめながら遊んだのだろう。
このように、「赤いリボン」のものが存在する。他の部分には差はない。左側に見えるモモが踊っているような紙は、ブリスターにいっしょに封入されていた、「遊び方例解説」のようなもの。「8の字」(右から2番目)や、「ヘビの型」(一番右)など、新体操での基本的な技ではないかと思われる、リボンの動かし方が描かれている。
2023年になって存在が確認された別バージョン品について
2023年になって、本品には別なバージョンと考えられるものが存在していたことが明らかになった。放送終了から40年を経ての、新たな「当時もの」アイテムの発見は珍しい。
上記の一般的と思われる商品と異なるのは以下の点。
1.太い:全体に直径ベースで数ミリ太くなっている。
2.モモのイラストが異なる:水彩画調のものが使われている。
3.モモの背景が異なる:右上から左下に斜めの線が引かれ、その色はフランス国旗のような三色。
4.にぎり手にでこぼこが無い:にぎり手部分の凹凸が平滑化されている。星マークの回りにある縁取りも撤去。
先端部や付いているリボンなどには変化が無く、リボンはピンク色のものを確認。元商品を加工して出来るような違いでは無いことから、少なくとも少数生産されて売られたものと思われる。