外箱。幅が60センチ近くもあり、買ってもらった子どもは、当時どう感じたのだろう。
後ろ側。長年の保管により、箱が傷んでいるが、基本的に前後ろでレイアウトに大きな差は無いことがわかる。右下の製品ロゴのあたりが少し異なる程度。
左右の側面(左側画像は、正面に向かって右側面、右側画像が、同左側面)。ここは左右で全く同じである。色味の違いは、前後ろの画像も同様だが、色あせによるもの。
中身。下は解説書(取扱説明)である。上に見える本体は、画像のような発泡スチロールにはまっているが、収納を兼ねているので、出しっぱなしにしないのであれば、画像のようにしまうのがよいと思われる。
本体を取り出し、付属品も並べてみた。中身の幅も、織機の一種なので、55センチほどもある。場所をとるおもちゃだ(笑)。
付属品のみを接写したもの。左側2つの金属パーツは、編んでいるもののテンションを保ち、ズレやゆるみを防ぐための重り。これを編みつつある作品に吊り下げて、手前に垂らしておくためのもののようだ。真ん中は、編み機側のかぎ針を順に繰り出すために使う道具、その他毛糸を引っかけるのに必要なかぎ針など。
相当詳しい解説書。しかし…、「ミンキーモモ」の視聴者層からすると、これを使いこなすのは、かなり難しいかとも思える。少なくとも高学年以上が対象のような気がするし、筆者も読んではみたが、そもそもどういう仕組みかを理解するのが難しい。動けばいいではないかという向きもあろうが、糸のトラブルが発生した時どうするかといった場合には、仕組みをある程度理解できていないと、対処が難しいのではあるまいか。
スタート状態としたところ。実際にはこれに糸(毛糸)がかかることになる。毛糸は付属しているはずだが、本品では欠品していた。しかしまあ、市販の毛糸が使える。
付属品の画像に入っていなかった「糸ガイド」を取り付けたところ。ピアノ線のような弾力のある線を曲げて作られており、ここに糸を通すことになっている。
イラスト部分はここにしかない。
特にミンキーモモとは直接関係ないアイテムである。当時放送していた女児向け作品だからという理由で作られたと考えられるが、このような手動織機が、女児玩具として発売されたという歴史の一こまという点では、正当に評価されるべき商品だろう。ただ、放送当時既に不良在庫化していたようで、8800円と高すぎる(機能からすれば高くはないのだろうが…)価格も災いし、3000円程度で投げ売りされる始末であった。かえって現代の方が、逆に手作り感と「アナログ感」があるので、受けはいいのかもしれない。