いんさつやさん するりんぱ

 版に色を付け、それを印刷機にセットして、紙を置いて、レバーを上下すると、模様やイラストが印刷されるという仕掛けのおもちゃ。当時でも珍しくなりつつあった「謄写版印刷機」を、凸版式にしたようなものだが、その後この種のおもちゃは、ゲーム機やパソコンなどの普及とともに廃れたと言える。


ミンキーモモ「するりんぱ」の外装画像

 外箱の様子。版は「ハン」と表記している。開けにくい外箱…。

ミンキーモモ「するりんぱ」の外装画像

 上面。持ち手が付いており、ある程度の持ち運びが出来る。ここの色絵のモモは、ウインクをしている。

ミンキーモモ「するりんぱ」の外装画像

 裏側面。遊び方が描かれている。台とカバーに挟めるものなら、ある程度厚みのあるものでも印刷できるのがミソなのだろう。なかなか考えられた玩具と言える。

ミンキーモモ「するりんぱ」の中身の画像

 中身はこんな具合。右上は本体。左上はポピー製品のミニカタログ、その下がハンと呼ばれる刷版である。これに色を載せる。下は説明書とコンテストの応募用紙。この時代、こうやって作品を募集しながら、個人情報と、購買傾向を調査していたという歴史を物語るもの。

ミンキーモモ「するりんぱ」の中身の画像

 その他の付属品は、このようにスチロールに埋め込まれている。右側はカラーペン。中央よりは色つけのローラーなど、左側はタンポとして使うスポンジのようである。


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