まずは原画を描いて(下の白い紙に描かれたもの)、その上にセル板を重ねて一部をテープで止め(右側の粘着力の弱い、黄色い塗装用テープを利用)、Gペンの先にトレスブラックを入れてなぞっていく。
黒い線の部分のトレスが終わったので、今度は色トレスの部分(ハイライトの境目など)をトレスしていく。
ハイライトと肌色の影部分などの色トレスが終了したところ。
いよいよセル板を裏返し、色塗りに入る。まずは小さい部分や黒い部分を塗っていく。すぎたまは左利きなので、左手で塗る。
このような非常に細かい部分は、つまようじで塗るなど工夫が必要である。
はみ出してしまったところは、竹串で削る。竹串はふつうの料理用のものを使用するが、あまり強くこするとセル板に傷をつけてしまうので、外側からすくい取るように削る。
全ての色が塗り終わったところ。なおこの色塗りには、全てテレビシリーズと同じ絵の具を入手して使用している。したがって色については、テレビ版のセルと同じ色味になるはずである。
あらかじめ作っておいた背景と組み合わせ、大きさを検討の後、背景を適当な大きさに切断する。なお背景はカラーインクをグラデーションに流したもので、ふつうの画用紙である。
完成したセル画。作画の善し悪しは自分では何とも言えないが、とりあえずセイントテールの左肩と左手の位置関係に難あり。
パソコンにスキャナを使って取り込み、画像処理ソフトを使って輪郭や色味などを調整する。
最終的にジャケットとなるように、CD−Rソフト中に画像を貼り付けて、文字などを配置するとともに、ライナーとして成り立つように加工する。
以上により、できあがり。ここまで最初の作画からおおよそ5日程度。
ジャケット・作画・本文:すぎたま サミー