ドイツ版「怪盗セイント・テール」掲載コミック雑誌『manga Power』

 ドイツで2002年より刊行が始まった、日本原作版コミック雑誌である。イタリアの『AMICI』同様、他の作品との混合連載となっている。ヨーロッパでは普通なのであろうか。
 なおいっしょに掲載されているマンガは、青年コミック誌からの採択もあり、子どもが読むものではなさそうな雰囲気である(ちょっとエッチな作品や広告もある)。その意味では、「怪盗セイント・テール」は、ちょっと浮いている印象だ。
ドイツ版「怪盗セイント・テール」掲載雑誌『manga Power』の画像です

 とりあえず入手できた号を撮影してみた。左上から右下に向かって5号、7号、14号、15号、19号、21号、24(2004.3)号、25(2004.4)号である。21号(右中)には、「ラブひな」のおまけDVDが付いているようだ。なお5号が原作第1話となっているので、4号より前には、「怪盗セイント・テール」の掲載はない。
 480ページもあり、5ユーロであるが、特徴としては原作を尊重してか、ちゃんと右綴じになっていて、読み方の解説が最終ページにあることである。そのため日本のファンも、見ていて違和感はない(ただしドイツ語だから、敷居は高いが…)。



 さらに追加して入荷したものがあったので、お目にかける。

ドイツ語版掲載マンガ雑誌マンガパワーの画像

 左上から8号、9号、10号。2段目11号、12号、13号。3段目16号、17号、18号。4段目20号、2004/1月号、2004/2月号である。
 このうち、9号と10号は、立川恵さんの旧作「あさがおのポートレート」、「春をよぶオルゴール」を、それぞれなんと「Kaito Saint Tail」として掲載している。順番としては1巻の内容を、5号から忠実にトレースしているのだが、向こうの読者は混乱しないのだろうか?。もっとも青年マンガと同居しているあたり、子どもたちが読むようなものではないから、問題ないのかもしれないが…。



ドイツ語版掲載マンガ雑誌マンガパワーの画像

 マンガパワーのうち、セイントテールが表紙になっているのは、現在のところこの2冊のみ。左側のものは、さまざまな「濃い」キャラに囲まれて、芽美ちゃんも窮屈そう?。右側の絵は、やはり今でも色あせない。