プライズマシン「文・倶楽部」の作動状態
セガ・エンタープライゼスのゲーム機筐体「文・倶楽部」。景品にカンペンと定規が出てくるし、声優ファンの人にも、桜井智さんと井上喜久子さんの声が入っているので、なかなか楽しめる機械である。編集子の所有機を動かして、作動させた状態を少しご紹介しよう。本当は音声も紹介したいところだが、声優さんの声が入っているし、テーマ曲もかかるので、ここではちょっとご紹介できないのが残念である。
●なお、動画はこちらへ。
電源コンセントを差し込み、前の扉を開けて、その中のスイッチを入れると、派手な電飾が始まる。左下に見えるスピーカからは、一般家庭では騒音にしかならない大音量の音が出る。やはり本来的に、個人で持つものではない（あたりまえか（笑））。
前扉の中はこんな具合。右奥に見えるスイッチを投入すると、起動する。右手前はスピーカー。左奥に見えるのはセットされた景品の定規。カンペンは定規のさらに後ろ側に入っている。
赤い４つのボタンはテストなどの時に使用する、リセットや設定のスイッチ。奥側の縦に細長い箱は、赤いボタンの上側に見えるコインシュートを通った１００円玉が入る金庫。
起動時の筐体上部のアップ。カンペンや定規が貼り付けてあるところは、ゆっくりと右回りに回転する。
電源スイッチを投入すると、「アドバダイズ」というデモが始まる。まずはセガのロゴを表示した後、風船が舞う。
「セイントテールのぶんくらぶ」という、桜井智さん、井上喜久子さんの声とともに、セイントテールが舞う（屋根の上に見える縦２個か３個のＬＥＤがセイントテール。これが左から右へ飛ぶように点滅していく）。
地面に着地したセイントテールのシルエットが、下からパンされて…。アップになったセイントテールがウインクする。
ここで「怪盗セイント・テール」の表示が出る。
次いで「文・倶楽部」の表示が出る。「倶楽部」とは、子どもには難しい漢字のような気もするが…。
ルーレットの回転をデモする。
ただ空運転するだけではつまらないから、実際に遊んでみよう。もっとも自分の機械に自分で１００円を投じてプレイするのは、虚しいものもあるが（笑）。
まずは１００円を入れる。「ピロポーン」というような音とともにデモが中止され、プレイモードに入る。
「ワン・ツー・スリー・スタート！」という、セイントテールのかけ声とともに、表示も出る。
そしてルーレットが回り始める。これをある程度の「目押し」で止めるわけである。
うまく同じ柄で止めることができると、「あたり」となって景品がでる。ここでは同じ柄でも１つだけ大きさが違う場合（定規の当たり）の流れを追ってみよう。
当たりの表示
当たりの表示とともに、景品出口に照明がつき（点滅）、機械音とともに…。
表示部分にＳＤのセイントテールが出現。「ものさしが…」という文字が流れる。
そして定規が出てくる。
これが「はずれ」の場合は、次のような表示になる。残念でした（笑）。
全て同じ柄、同じ大きさでそろえると、「大当たり」でカンペンが出てくる。白い覆いがかかっているので、ゴトンという音とともに、ぱっと見なんだかわからないものが出てくる。この段階では、５種あるカンペンのどれが出てきたか、わからないようになっているわけである。
１００円で３回なので、ルーレット２回目と３回目の前には、残りの回数も表示してくれる（音声も残り１回の場合、「これで最後よ」と教えてくれる）。下は２回の場合と１回の場合の表示。
最後に終了するときには、「おしまいっ」という表示が出るとともに、音楽が鳴って、もとのデモに戻る。
新宿の「タカシマヤ・タイムズスクウェア」内にあるゲームセンターに設置されていて（ここは入場料がかかるという、一大アミューズメントパークであったが…）、必死になってカンペンをそろえるべく、何度も挑戦したのが思い出されますなぁ。それがまさか自分の部屋に、機械ごとやってくるとは…。ちなみにこの私有機は、「当たり」の確率を最高に設定してあるので（後ろ側の基板のディップスイッチで設定）、１００円で２回当たるときもある。