反省点など

 工事における反省点は、いつものように多々あるのだが、顕著なものをあげてみよう。

 まずは塗装と天気の関係で、これは車体色が黄色であるためもあって、通常より影響が大きかったと言える。特にクモハ103では、天気が良すぎて(他の車輌に比べて)、つやがありすぎる車体となってしまい、マスキングテープのあとが残ってしまうなど、問題が発生した。これは艶消しの「スーパークリアー」という保護塗料を上塗りして一応解消したが。

 思ったよりは走行時の車内灯などのちらつきが大きく、台車からの集電で、もう少し接触をよくする必要を感じた。具体的には絶縁ブッシュの下、台車のセンターベアラー(左右の台車枠を結ぶコの字形のパーツ)の上に1枚ワッシャを入れるといいのだが、車体高さがその分高くなってしまうため、その対策が必要となる。

 サッシの色入れなどや、全体の塗装の線の細さにもう一段の技術向上を目指したい。仕上がってからは、やや線が全体に太めの印象になってしまった。

 連結面のホロには、ついていたパーツ利用で少しでも実感を出すために、ディーゼルカー用のプレスパーツを使ったが、これはもとから103系についている「ホロ枠」というパーツより、わずかに長く、730Rのカーブでも、連結面間を狭く設定しているとぶつかることがあった。これはやむを得ず連結面間を少し長くして調整したが、本来はホロの選択を考え直すべきだったかもしれない。

 手持ちのパーツがなく、行先表示などに表示が入れられなかったので、今後はパソコンで作成したものを入れるよう、検討したいと思う。

 クモハ103とモハ102の主電動機冷却風取り入れ口のルーバーには、実感を出すため、今回エッチング抜きのパーツを使用したが、接着剤をきわめて少量にしないと、ルーバーの羽根の間に接着剤が上がってきて、せっかくの羽根が埋まってしまう。これはモハ102で顕著であったが、このパーツの接着法は再検討の必要があるかもしれない。