ストラクチャー:ヤード灯

 HOゲージ用のストラクチャーは、長い間欧州製品しかまともなものが無い時代がありました。現在は新興メーカーも含めて、また自作したものをヤフオクに出す方などもあり、多種のものが用意できますが、その昔は既製品を加工したり、ダミーのものを点灯化したりと苦労があったようです。
 Nゲージャーの中にも、製品として適当なものがあるにも関わらず、プロトタイプがあるのかどうなのか疑問なものを、なぜかわざわざ自作してしまう人などがいて、みていてちょっと滑稽でもありますが、それらも適当な製品があまりそろっていなかった時代の名残かもしれません。

 さて、そんなHO用の製品の中から、実際に点灯可能なヤード灯を入手しましたので、ご紹介します。メーカーは欧州のブラバというところです。国産のものとしては、エンドウ製品で一応同様の形態のものがあったようですが、エンドウ製特有のトイ的なごつい作りで、当時から愛用していた人は少なかったようでもあります。現用されているのは、もはや見かけませんね。
 この種のものは、国を問わず似たような形態のようで、欧州製品でも違和感は無いと思われます。

ブラバヤード灯の画像です

 ブラバヤード灯の外観。ライト部分がごつく、スケールオーバーだと思いますが、メーカーの標準電球を入れるためか、やむを得ないようです。しかし鉄塔の部分は十分細身で、本来こんな感じではないかと思います。
 なお、ヤード灯の外観は、国は違ってもおおよそこんな感じで、いわゆる街灯などとは、根本的に違う、どちらかというとサーチライトのような外観です。

ブラバヤード灯の画像です

 後ろ側から。配線がモロ見えになってしまうのは、致し方がないところでしょうか。最近なら、LEDの採用で、線をいっそう細く、また手すりなどに見せかけることも可能でしょう。鉄塔部分の根元には、ネジ止めなどするための穴のあいた足が取り付けられています。

ブラバヤード灯の画像です

 点灯させたところ。普通に12V用の電球ですが、これはもっと低圧で点灯させています。このくらいの明るさで十分ではないかと思えます。

ブラバヤード灯の画像です

 電球の角度はある程度変えられます。

ブラバ構内時計塔の画像です

 おまけ。同じブラバの構内時計塔です。本品は後ろ側にはしごが付き、はしごの先には手すりの付いた台があります。メンテナンス用の台という設定でしょうが、手すりの間が空き過ぎていて、実物でここに上がったら怖いでしょうね。しかし、手すり類は、きっちり角が出ているもので、この手のものは曲線を描いていたりはしないことがわかります。
 なお、時間は1日に2回しか正確になりません(笑)。本品も電照できるようですが、テストはまだしていません。


戻る