故障したハードディスクから強力な磁石を取る続き


ヘッドを取り外しているところの画像です

 磁石の部分は、またしてもマイナスドライバーでこじると外れますので、間に挟まれるように入っているヘッド部分を取り出します。これにはケーブル(フラットケーブル)が付いていますので、それごと取り外します。機種によっては、ディスクか磁石を外さないと取れない場合がありますので、その場合は磁石を取る作業を優先して進めます。

取り外した磁石の画像です

 磁石が取れました。特に左側のものは、平らで使いやすそうです。なお、この状態で洗濯機や冷蔵庫には、絶対に張らないように。何か器具を使わないとはがせないほどの磁力です。右側のもののように、なにがしかの出っ張りがあって、それが磁石を浮かせるように張り付く場合は、まだなんとかなります。

磁石が強力なことを示すための実験画像

 試しに指を間に挟んでみましたが、痛いほどの圧がかかります。また指の中で何が起こっているかわからないので、これはあくまで実験としてご覧下さい。マネしないようにして下さい。

分解が終了したハードディスクの画像です

 分解がおおよそ終わったハードディスクの部品を、順番に並べてみました。左から本体とディスク、それに記録するための部品類、カバー(フタ)、基板です。下にあるのはネジ類や、中に多少の空気が入る構造なので、そのためのフィルター付き乾燥剤などです。

リサイクルのために不要な部品を取り外している画像

 通常、放熱のことを考えてか、ハードディスクの本体は、アルミ合金のムク材を削って作ってあります。これをそのまま処分するのはもったいないので、せっかくですから、アルミリサイクルに回しましょう。そのためには別な金属材を取り外します。まずは中央部にある、ディスクを回すためのモーター。ぐるぐる回ってしまい、やりにくいですが、ディスクを1枚ずつこじるようにして取り外し、最後にモーターもこじって外します。この時手にケガなどしないように注意して下さい。モーターが外れないタイプもありますので、あまりに無理そうなときはあきらめてそのままリサイクルに出しましょう(不純物はある程度取り除けます)。また、リサイクルに出すときは、「純アルミ」と書いておくといいかもしれません。


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