セル板を取り外した状態。台としての基本的な部分は、そのまま利用できる仕組みです。
ついでに可能なところは掃除します。
新しく「ドリームランド」をはめ込みます。下から差し込むようにしてから、奥に押し込みます。
裏側の止め金具4ヶ所を元に戻します。指で押し上げるようにします。
上皿内側の金具も、忘れずに止めます。これで交換は完了です。
セル板の交換完了。これでこの台は「フーガ」から、「ドリームランド」になりました。同じ規格で作られている平和のセル板であれば、基本的にどれでも交換可能です。
さて、この「ドリームランド」は、チューリップのアクションがなかなかユニークです。
中央の役物に入った玉は、どこから入っても真ん中の「ワンダーホイール」のような「観覧車風小風車」を回し、その下の青い「ティーカップ」に落ちます。ここで振り分けられ、奥側左・中央・右・下に分けられます。下に落ちたときは、中央上下の2つのチューリップが開き、奥中央に落ちたときは、中央上のチューリップのみが開きます。奥左右に落ちたときは、落ちた側のソデと、中央上のチューリップが開き、これはソデに単独で入ったときも同じです。裏側のリンク機構により、ソデに入った玉は、その重さでリンクを叩き、中央上のチューリップを連動して開くのです。
このような連動をするチューリップを持った台は、あまり多くないと思いますが、平和工業にはこの種の「不思議連動」のものが案外多かった印象です。おそらく子どものころ、両親の脇で見た台の中に、この「ドリームランド」もあったように記憶しています。