この種の古い台は、なんとか玉を打ち上げることが出来ても、たまに「ちょろ打ち」をしたりして、うまく盤面まで玉が打ち上がらないことがあります。うちの台は、基本的に全てそのような不具合がありますが、それらはたいてい画像の奥に見える「キネ」が、正しく玉の中心を打っていないか、またはレールとキネの位置関係が少しずれてきているためのようです。特にキネの先に付いているバネ状の部分(画像では少しサビが出ているところ)で、玉に直接当たる部分が、長年の使用で摩耗すると、中心ブレが生じて、玉の打ち上がりが不安定化するようです。
そもそもキネの部分は、常時同じ位置で玉を打っているわけではなく、多少の範囲のブレを、もともと持っていると考えられます。あまりにピンポイントで、同じところに打ててしまっては、パチンコとして成立しないでしょうし、そこまでの精度は期待するべきでもないと思われます。つまりピッチングマシンなどと同様、少しは「ブレ」が無いと、逆につまらなくなってしまうわけです。しかしそれが許容範囲を超えると、今度はゲーム性が成立しなくなってしまい、これまた面白くありません。まあほどほどになっていないと、ということですね。
この台の「ちょろ打ち」は、割とたびたび起こるので、修正を考えます。キネ先のバネ状部品を削って、正しい形状に戻すというのがいいのかもしれませんが、どのように削れば正しくなるのかわかりませんから、さらに状態を悪化させる懸念もありますし、削りすぎると、キネ先が玉に届かないということも発生し得ます。そこでカットアンドトライになりますが、玉のほうをキネ先のセンターにおおよそ一致するようにセットするべく、調整を行いました。実際には0.4ミリ厚の薄手アクリル板を、0.1ミリ程度の厚さの両面テープで固定したのみです。これだけでちゃんと玉が打ち上がるようになりました。画像のように、一番奥のキネ間近まで、アクリル板を貼ってしまうのがミソのようでした。
それとともに、玉上げ機が作動したとき、玉上げ機のパイプごとぐらぐら揺れますので、少しの余裕を持った形で、先の蛇腹部分を台の裏側に固定しました。本来このように玉の出口を固定して使うようですね。固定には、建築金物?のような、パイプ止めを使うことも考えましたが、たまたま資材箱にあった、ステンレスの自由に曲がる穴のたくさんあいた短冊板を曲げて使用しました。
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