神田川の始まりはここ。この奥側の四角い升からわき出る水です。これが手前側に流れて来て、池にたまります。ここは武蔵野市の井の頭公園端にある、「御茶ノ水」という場所。もう吉祥寺駅に近いほうです。井の頭公園から神田界隈まで、延々と都内を流れ下る神田川は、まさにここから始まるのです。「御茶ノ水」という名の由来は、徳川家康がお茶を点てるのに、ここの水を好んだからと言われ、案内看板も立っています。2009年4月3日撮影。
上の画像から後ろの方へ下がる(つまり川の流れに従う)と、桜の名所井の頭公園の池があります。「御茶ノ水」からすぐ近くで撮影しました。2008年3月27日撮影。
このあと、この池から流れ出た水は、井の頭線・井の頭公園駅近くの水門を通り、駅のすぐそばで井の頭線をくぐり、しばらく井の頭線と沿うように流れ続けます。画像は井の頭線富士見ヶ丘車庫裏手の、土手の桜。下が神田川です。2009年3月28日、富士見ヶ丘検車区公開日に構内から撮影。この先東京メトロ中野車庫脇も通りますので、2つの鉄道の車庫脇を流れる、珍しい?川ということになりますね。
有名な聖橋(左側の橋)と、中央線の電車(右側201系)、そして神田川(左下から左上へ)です。ここはJR御茶ノ水駅。向こうのほうに秋葉原の電気街の看板が見えます。川にかかっている低く青い橋は、地下鉄丸ノ内線の鉄橋です。地下鉄なのに地上へ出て、さらに川を渡るという珍しい風景。神田川はこの先、秋葉原電気街の近く、万世橋の下を流れ、かつて神田市場へ荷揚げするための小さな船渠がたくさんあった、秋葉原貨物駅跡地脇を抜け、浅草橋を抜けて隅田川に注いで終わります。2007年7月8日撮影。
まあ、大陸を抜けて流れる大河に比べれば、ずっと短い流れと言えるでしょうが、都内を延々と流れている感じはします。おおげさに言えば、「千里の道も一歩から」。そんな言葉も思い浮かびます。
なお、この「御茶ノ水駅」の「御茶ノ水」は、神田川起点の「御茶ノ水」とは異なり、二代将軍徳川秀忠が、この水でお茶を飲んだ事に由来するそうなので、直接の関係はありません。起点と終点近くに2つの「御茶ノ水」。それも親子二代の将軍にまつわる…。これもまた、ちょっと面白いと思えますね。