ポーラースター7号続き


卵とヒナの画像です

 もう1個の卵はかえらないのでしょうか…。卵に寄り添うヒナ。1月29日。

卵とヒナの画像です

 時にヒナは向きを変えます。1月30日。このあたりの画像は、全て親鳩さんが、隣接する餌場に出ているときに撮影したものです。

卵とヒナの画像です

 そろそろ残る方の卵は、かえらないで終わるだろうなと思っておりました。この画像を撮影して、その翌日、なんとなく臭いにおいが、巣から餌場に漂っており、もしやと思って巣のところをのぞくと…。ヒナはぺちゃんこになって死んでおりました。ヒナが途中で死亡したのは、ここでは初めてなので(遠い昔に、まったく別な場所で経験がありますが…)、かなりなショック…。
 ヒナは「変死」していたわけなので、死因を考えたのですが、ぺちゃんこにつぶれていたというのが、現場の状況、ということになります。「つぶされたから死んだ」のであるとすれば、なんらかの原因で、親鳩が誤って体重をかけてしまった、ということになるでしょうが、「なんらかの理由で自然死し、それを知らずに親鳩が温めようとしたらつぶれた」のであれば、親鳩は関係ないことになります。もし前者だとすれば、となりの卵も割れていたはずで、ヒナだけがつぶれるというのは、いままでの様子からして考えにくいと思います。なので、理由は後者ではないかと推定しました。
 もちろん、状況は結局はっきりしませんでしたが、一番の原因としては、いくら関東地方とはいえ、この程度の耐寒性の巣では、寒さで体温を奪われやすく、特に下からの冷えに対して、羽毛も十分に生えてないヒナには、上から親鳩さんに温めてもらっても、抵抗力が小さいと思えます。やはり、寒のうちの産卵〜孵化は、ちょっと無理、ということなのではないでしょうか…。画像は1月31日撮影。

かえらなかった卵の画像です

 残る卵のほうも、既に限界日数を越えていますし、2月2日の夜には、もう親鳩さんはこの卵を抱きませんでした。そのためヒナを埋葬した近くに、これも埋葬しようと思いましたが、その前に卵の状態をよく見てみました。すると、どうも殻の一部に、不規則な薄い部分?があるようです(上の画像、中央右に南米大陸のような濃い部分が見えますが、この部分は明らかに殻が薄いです)。これがどういうことを意味するのかわかりませんが、さすがに1月の卵とヒナは、残念ながら育たなかったという結果となりました。2月3日。合掌。
 名前が無いのはかわいそうなので、死んだヒナにはポーラースター7号、この卵にはポーラースター8号と名前をつけました。無事に育っていれば、別な名前を考えていたのですが…。
 
 このあと、巣箱になってしまいそうな箱は、しばらく撤去しました。親鳩さんにも、「春までお休み!」と言い聞かせましたが、聞いていたかどうか…。次のシーズンは、2010年春からということになります。
 なお、前年の10月頃産まれたヒナは、巣立つと11月。寒いので元の巣箱に帰って来たがりましたが、もし巣材が運び込まれるようならば、それはすみやかに撤去した方がいいようですね…。ただ、親鳩さんとしては、おなかに卵があるから巣材を運び込んで、産もうとするわけでしょうから、なんとも私ら人間としては、苦しい対応を迫られるわけですが…。


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