餌入れを作る
鳩たちに食べものを提供するためには、そこらに穀物をまいておけばいいとも言えますが、食べ散らかしますし、ものによってはそれが植木鉢の中で発芽して、雑草畑が出来てしまったりという問題が起こります。食べ残しやフンで不潔っぽくなるというのもあるかもしれませんね。そのために、基本的には餌入れの中に給餌し、そこで食べさせるほうが、管理もしやすく、鳩も食べやすいと思えます。
シードフィーダーなどという名前で、「給餌器」が売っていたりしますが、1羽しか同じ場所で食べられません。これをずらりと並べるのも一つの方法でしょうが、養鶏場みたいな感じになるのも、ちょっとどうかと思います。そこで最初は、植木鉢の下皿に、ざらざらと給餌してみたのですが、1カ所にたくさんの鳩が群がる感じになり、全体に行き渡らない感じです。
何かいいものは無いかと、100円ショップに行きますと、「ハムスター用餌入れ」というものを売っておりました。これは底面以外の5方に丸穴が開いている軟陶の容器で、上の穴だけふさげば、少々の雨なら防げますし、一応4方からクチバシを入れて食べられそうです。
当面その「ハムスター用餌入れ」を複数用意して、給餌していたのですが、鳩たちが肩のところで容器ごと押してしまい、だんだん元の位置からずれていき、ついには餌場(ベランダの手すりのすぐ下の高さ)から落として、壊してしまうという事態が起きました。まあ、ある程度のリスクは承知していますから、落として割る位のことは仕方ないと思いますが、何度も繰り返すとなると、なんらかの対策を考えねばなりません。
正月近く、花屋の店頭で松を買いました。すると、青竹を切ったものを売っています。1個350円。花生けにすると良いそうです。これはそれなりに重量があり、フシのところをうまく利用すれば、餌入れになりそうな感じです。それで、買って加工してみることにしました。竹製餌入れを、餌場の上に置き、陶器の「ハムスター用餌入れ」は、ベランダの地面に置くことで、鳩たちの分散と、餌入れ破損防止をはかります。
これが元の竹筒。1フシで、コップ形です。このフシの部分を、皿になるように使います。
竹の側面から穴を開け、横に切り込まないと、鳩さんが首を突っ込めないので、縦横どのような方向にも切れるノコギリが必要です。工具箱を探しますと…、ありましたね。こんなものが。これは「ファイルソー」と言う名前がついた、自在ノコギリです。「マジックソー」などと言うのと、基本的に同じものですが、これは先端がドリル状になっており、先端で穴を開けて、そのままあらゆる方向にゴリゴリと切り進んでいけるという、よく出来たものです。
いよいよ穴開け。ファイルソーで穴を開けて、拡げていきます。上のほうに見えるのは、ファイルソーの先端。
横に拡げた穴を、縦にも拡げていこうかと思いました。しかし、ここは普通のノコギリで縦に引いたほうがよさそうです。
小さめのノコギリで、縦に切り込みます。つまり竹筒に、U字形の穴を開けるということになります。