簡易保護ケージの製作

 人が助けないと出られない場所に入り込んだ鳩さんを、夜発見したので一晩保護するとか、ケガした鳩さんを保護するとか、そのようなアクシデントは時々あります。犬猫用のケージなどを利用することも出来ますし、一晩だけなら、ただの段ボール箱に入れておいてもいいのですが、数日程度となると、簡単なケージを作ったほうが、いくらかは鳩さんも安心するでしょうし、人間も楽かもしれません。
 たまたま目にケガをした鳩さんを保護しました。とりあえずは段ボールに紙の敷物をして、入れておきましたが、外に放せるようになるまで、少なくとも数日はかかりそうです。そこで簡単なケージを、段ボール箱のいらないものを使って作ってみました。使った後は捨てるだけなので、簡単です。作り方も非常に簡易です。

鳩用簡易ケージ材料の画像です

 なるべくそこらにあるものを利用します。左から廃棄した引き出しから取った、透明な引き出し本体、お弁当についてきた割り箸、ガムテープ、やわらかい緩衝用の紙類、奥は外箱にする段ボール箱です。テープ以外はリサイクル品のレベルのものです。

箱を補強しているところの画像

 まずは箱を補強します。これがケージになるので、しっかりさせないといけません。またこの場合は、縦方向に段ボールの段があるものを選びました。フタの部分を立ててしまい、そのままテープで固定します。もともとの箱が少し老朽化したものでしたので、なるべくしっかり補強しました。内側も少しテープ張りして補強しておきます。

窓を切り抜いている画像です

 窓になる部分を切り抜きます。人から全く中が、また鳩さんから全く外が見えないと困るような気がしますし、通気も悪くなるので、窓を設けます。しかし、そのままでは当然窓から鳩さんが逃げてしまいますので…。

窓を切り抜いていた画像です

 完全に窓を抜いたところ。

窓部に割り箸を差し込んでいる画像

 窓になるところに、上から割り箸を割って、1本ずつ差し込んでいきます。あまり間隔が広くならないように注意します。この時割り箸が窓の下辺まで届かない深い箱や、段が横方向の箱は不適当ということになります。また差し込むときはかなりきついので、紙の破れに注意します。手も傷めないように。

各所の補強をしたところの画像です

 割り箸は、完全に下まで貫通していませんので、上から抜けないようにテープで止めます。その他各所補強しておきました。

上に引き出しをかぶせた画像です

 中に紙を敷物として入れ、箱の上に廃品の引き出しを裏返してかぶせます。これで完成ですが、このように上面へかぶせる適当なものが無い場合は、アクリル板やプラ板を利用したり、中が見える必要がないと判断できれば、別の段ボールで被ってもかまわないと思います。透明なものでカバーする場合は、必要に応じて重しや、裏面にクッション材を追加(鳩さんが飛び上がったときに頭をひどくぶつけないため)などして下さい。内部は、鳩さんにダニがいそうな場合には、ノックレンをスプレーしておくなどするといいかもしれません(一般の殺虫剤はやめておいたほうがいいと思います。ノックレンは動物用の薬品です)。


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