巣箱の新製・その2

 2009年は、北側に1組、南側に1組(ただし1羽のみ)が巣立ち、それで営巣は終わりだろうと思っていましたら、北側の巣で、まだ1羽の巣立ちが確認できないうちに、新たな巣材が巣に運び込まれ始め、さらには驚く速度で卵が産まれてしまいました。翌年用に、巣皿とマットなどの資材を、通販で手配してありましたが、さっそくそれらを使用して、新しい巣箱を作ることにしました。もちろん、次の卵が孵化して巣立ちとなると、10月頃が予想されるため、そのまま放っておいてもいいのかもしれませんが、人も掃除しやすく、鳩さんもダニなどにやられにくい環境のほうがいいのではないかと考え、卵が1個のうちに急ぎ巣箱の更新を行ったものです。

新しい巣箱にする箱の画像

 今回は、「巣皿」と呼ばれる素焼きの皿を、巣材の台に使い、その上に専用のマットを敷いて巣材の代わりとします。マットはワラで出来ています。そうしますと、巣皿の分、巣の高さが上がることになりますので、元の箱のままですと、いくら狭いところに潜り込める鳩と言えども、天井が窮屈でしょう。そのため今回の巣箱は、少し縦に大きいものを使いました。しっかりした段ボールで、奥行きも少し大きくなりました。口の部分は、例によって下側のみ少し残しておきます。その他必要な部分には、ガムテープで補強をしました。画像はフタを一部撤去した箱。

内部に敷くビニールシートを切っている画像

 今回の巣箱は、内部に防汚処理などがされたビニールシートを敷くことにしました。これにより、フンなどの汚れが、比較的簡単に落とせるはずです。特に巣が不潔になるのは、フンや余った巣材などが堆積することによりますので、これらを除去できるようにするのは、虫の繁殖などをおさえる意味でも重要かと思えます。画像はビニールシートを切り出しているところ。目盛りになるものが無いので、正確な切り出しは結構大変です。

ビニールシートを敷いた巣箱の画像です

 ビニールシートを敷いた巣箱。左右は少し大きめに切っておき、側面に巻き上げてテープで止めます。こうしたほうが、すみずみまで掃除しやすいですが、奥側は巣皿を置く関係上、比較的汚れにくいと思われるので、巻き上げにしませんでした。

巣皿を設置してみたところの画像です

 試しに、実際に使用する時と同様に、巣皿とマット、新聞紙の固まりを配置してみました。マットの中央はくぼんでおり、ここに卵が置かれることになります。

側面の通気口の画像です

 左側面と上面に、スリット状の通気口を設けます。これは切り込んだままの状態。もう少し仕上げをこれからします。上面の通気口は、雨が吹き込み可能性がありますが、北側の巣の上は、建物の屋根が張り出していますので、めったに雨が降り込むことはなく、まずは大丈夫だと思います。右側面に通気口を設けなかったのは、右側をぴったり壁に寄せて設置するためです。

卵が入っている巣皿の画像です

 実際の利用状況。卵1つの時に製作・設置したところ、翌日には卵が2つになっていました。ちゃんとここが巣だと認識してくれたようです。わずかながら、木の枝も入っています。これは親鳩さんが運んできたものですが、そのまま入れておきました。

卵を抱く鳩の画像です

 母鳩の「右青足輪くん」が、卵を抱いています。少し狭い様子なので、このあと巣皿を中央部に移設し、新聞紙の固まりは、手前に移動させました。新聞紙は無くてもよさそうですが、巣に出入りするときの足がかりにはなっているようです。
 巣皿は、実際にレース鳩を飼う人々が使うのと同じものですが、このあたりのドバトさんたちとしては、中央部のくぼみが深すぎるようで、慣れてないせいか、今一つしっくり来ない様子でした。出来れば元の木の枝巣材を、防ダニ処理して中に敷き詰めるように入れるか、新聞紙などで少しかさ上げしてあげた方がいいようです。


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