スズメの餌入れ新製・失敗編

 スズメの餌入れは、長く廃品の水槽を使っていました。年代物の、ガラスをパテで止めた、金属枠の水槽です。今ペットショップに行っても、まず入手できないタイプでしょう。しかし水槽は水槽なので、回りがガラス張りで中がよく見え、スズメも慣れれば安心して入るので、重宝していました。ところが、7月に大風が吹き、なんと水槽ごと台から風に飛ばされて落ち、ガラスにヒビが入ってしまいました。それでも完全に割れたわけではなかったので、引き続き使用していたところ、ガラスのヒビが食い違って来て、それが次第に大きくなり、中に入るスズメも、掃除する人も危険になってきたと判断されたため、この水槽を廃止し、代わりに全く新しい餌入れを作ることにしました。
 また、元々水槽には、鳩が入ってしまうという問題があり、入ってしまうのをじゃまする棒を取り付けたりしていましたが、鳩の侵入を完全に防ぐことが難しく、上屋をつけたりもしましたが、それも風で破損してしまうなど、なかなかうまく行かない状況が続いていました。それらも解決を図りたいと思います。
 結論から言いますと、以下に紹介します餌入れは、失敗作でした。構造的には問題なかったと思うのですが、鳩が多い環境では、鳩が小鳥用の餌を食べてしまい、スズメが来られない状態になってしまうことを、完全に防ぐことが出来ませんでした。そのため、新しい水槽と、それをカバーするもっと頑丈な上屋を設けることで、鳩の餌場移転とともに対処することにしましたが、それはまた別項目でご紹介します。ここで紹介するものは、鳩があまり集まらない環境では、構造的に使えるものだと思えますので、参考までにご紹介することにします。

スズメの餌箱に入ってしまった鳩の画像

 この画像では、スズメの餌箱である水槽に、2羽の鳩が入ってしまっています。もちろん上は棒でふさぎ、さらにハードディスクを壊して取った強力な磁石で、羽根がひっかかってじゃまをするようにしてあるにもかかわらず、です。鳩は一度入ってしまうと、脚力のジャンプだけでは抜け出せず、たいていの場合、人間が救出する必要があります。そのため人間が夕方までに帰宅できない場合は、スズメの餌箱自体を、しまってから出かけなければならない面倒がありました。

西伊豆・らんの里のスズメ餌場の画像

 西伊豆には、「らんの里堂ヶ島」という、「ランの博物館」があります。ここには喫茶コーナーがあり、軽食やスイーツ、飲み物などで休憩できるようになっていますが、その外に、スズメの餌場が設けられ、時々スズメがやって来ては、餌をついばむ姿を見ることが出来ます。西伊豆は山と海が出会うようなところですので、ドバトはほとんどいませんし、カラスもハシボソガラスが多く、あとはトンビがゆったり飛んでいるのを見る程度で、それ以外はいわゆる野鳥類となります。そのため鳩がスズメの餌を横取りしてしまうということは、考慮する必要はありません。そのためここの餌台は、ごらんのように四方から出入りできる構造です。これに触発されて、うちの餌箱も、今までよりはもう少し本格的な感じに出来ないかと考えました。

材料の画像です

 今回は、材料として100円ショップで、420円で売っていた木製ケース(右)と、21ミリの角材を使います。角材は柱になります。簡単な図面をあたっておきます。屋根は片流れで製作する予定で進めます。

角材を切っているところの画像です

 角材を切ります。屋根が片流れになりますので、少し斜めに切ります。これを柱とします。

角材の角をヤスリがけしている画像

 木材は切断などの加工をしますと、たいてい角にめくれや、切り残りが出ます。これは手にトゲを立てたりのもとになりますので、ヤスリでこすって落としておきます。少し角を丸めてもいいかもしません。

切り出した柱材の画像です

 切り出した柱になる部材。2本ずつ対になるように切ります。


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