江ノ電タンコロまつり2019続き



 庫内では、体験型のイベントも積極的に開催されていました。

庫内でのイベントの様子です

 これはホーム上の非常停止ボタン(左)と、踏切の非常ボタン作動体験のコーナー。万が一の事態の時、押すと何が起こるのかを、特に子ども達に啓蒙していました。大人も押してみることが出来ます。江ノ電は路面区間が複数あるので、踏切に対しての危険防止策はなかなか取りづらいのが実情です。車との接触事故は時々起こっています。しかし、ホームも含めて線路支障に対して、素早く危険を知らせることは重要ですので、このような「体験」は訓練としてしてみる価値があると思います。

庫内でのイベントの様子です

 別棟で行われていた、「パンタグラフ上昇体験」。おそらく2000形の更新で取り外したPT48系パンタを使ったものと思われますが、スイッチ操作でパンタが上昇したり、下降したりします。撮影アングルとしては厳しいものでした(笑)。パンタの古物が複数台残っているのであれば、各部の名称や役割がわかる見本などあると、さらにわかりやすくていいのではと思います。

子ども向けイベントの画像です

 子どもサイズの制服を着て、記念撮影出来るコーナー。多数の子どもが行列というほどではありませんでしたが、制服は本格的なものが用意されており、女の子も含めて「インスタ映え」しておりました(笑)。

車庫内線路の様子です

 江ノ電は、歴史的には路面電車から発達した鉄道ですが、さすがに車庫線に溝付きレールなどのレールは使われておりません。しかし、この様子を見ると、かなりな急カーブポイントで、脱線防止ガードレールが分岐側には付けられているほか、フログが鋳造レールからの削り出しではなく、普通レールの組み合わせで作られているなど、本線レールとはまた違った様子が見て取れます。軌間を維持する「タイロッド」も見えます。転轍機が「だるま」なのも特徴的ですね。

本線を走行する列車の様子

 逆光にはなりますが、通常撮れないアングルから営業列車を撮影することも出来ます。手前に柵がしてありますので、限りなく列車に近づいてしまう危険はありませんが、柵の外に子どもさんを出して、あまり注意しない親御さんがおり、少々気になりました。軽軌道に見える江ノ電といえども、れっきとした鉄道線電車ですので、危険な行為は慎みたいところです。

会場にいた犬の画像です

 よほど近所の人なんでしょうか。飼い犬連れの人を見かけました。鉄道のイベントで、犬連れというのは初めて見ましたね(笑)。それだけ地元に親しまれているという証拠でしょう。

 このほか「踏切操作体験」もあったようですが、比較的混雑しており、撮影が難しかったので割愛しています。
 その他、食事に関しては、構内で東華軒がお弁当やおにぎりを販売していましたが、あまり種類が無かったので、もう少し充実したいところでしょうが、スペース的に無理かもしれません。かつての地元業者さん?の焼きそばや、焼きおにぎりが無くなったのが少々寂しいですね。会場外にキッチンカーが1台いました。

 会場を出てほぼ正面の「ブーランジェリー ベベ」というお店のパンはおいしくておすすめ。日月休みなので、タンコロ祭りでは土曜日しか利用できません。
 また、会場を出て右の稲村ヶ崎駅方向へしばらく歩き、路面区間の名残が残る線路脇の、「おむすびのたかはし」(お米屋さんです)もおすすめです。値段は銘柄米を使っているので、コンビニなどと比べるとやや高めですが、材料があればその場で作ってくれる場合もあり、とてもおいしいです。外の縁台で、電車を眺めながら食べられます。日曜、水曜休み。他不定休あり。



 江ノ電「タンコロ祭り」。その名が示すように、地域のお祭りの延長のようなイベントです。むしろ、あまりマニアックな鉄道色は無いと言ってもいいのかもしれません。時期としては冬の気配の極楽寺ですが、広くおすすめできます。
 おおよその展示は、舗装されている部分にあるので、車いすやベビーカーでも、レールの溝にだけ気をつければだいたい大丈夫と思われます。

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