小田急電鉄ファミリー鉄道展2005続き


9000系車内の画像です

 9000系車内の画像です。この車輌は9107号。手前は優先席で、付近のつり革が黄色いですが、これは近年の施工です。この9007編成は、唯一残った9000系の4輌編成車として、新宿方の急行用増結車などとして活躍しています。また連結器アダプターをつけて、他の自走できない車輌をけん引するのにも活躍してきました。30000系のデビュー前には、誘導障害試験の時に、試験車をつとめたこともあります。9000系の座席は、背刷りが高いので、座り心地がよいのですが、これは地下線乗り入れのために、窓を少し高めに設計したためです。実は千代田線乗り入れ時代は、意外に短かったのでした。地上線用車として活躍した時期のほうが、よほど長いです。


9000系運転台公開の様子です

 9000系の運転台に座れるというサービスをしていたようです。あらかじめ予約制でしたが、われわれが車内を見て回った3時30分頃は、希望者全員に開放しているようでもありました。画像は9000系運転台に座って、うれしそうな女の子。家族連れが写真を撮っていたようです。この9007編成は、9000系としては2次車なので、乗務員室のドアがステンレス製に改良されています。マスコンが旧形のものに代わっていますが、以前は国鉄103系に合わせた形状のものを採用していました。このマスコンは、2600系の廃車発生品です。速度計のまわりが一回り大きくなっているのも、地下鉄で使用したATC対応の名残です。


保線車輌の画像です

 輸入車の保線車輌。マルチプルタイタンパーでしょうか。保線車輌の実演も行っていましたが、この画像を撮影したときには、もう終了していました(笑)。最近の保線車輌は、このように美しく塗装されています。昔は黄色一色でしたが。


バス用の行先表示器の画像です

 同行の友人M氏が、終了間際にバス用の行先表示器を買いました。軽くて電圧も低いので、簡単に大きな幕もつけて動かすことが出来ます。筆者も1台持っていますが、9000系の前幕も、ブルートレインの絵幕もかけることが出来ます。値段の割にしっかりしているので、安くお手軽に手持ちの幕を動かしてみたい方にはおすすめかもしれません。



 今回の鉄道展は、天候に恵まれなかったのが残念でした。特に路面の乾きが悪く、荷物を下に置けないなど困ったことも多かったです。
 一方運営側としては、車輌の展示に一工夫欲しかった気がします。2600系も入れ換えをして並べるくらいしてもよかったと思いますし、2200形と9000系の「縦列駐車」は、ちょっといかがなものかという気もします。また「ファミリー」をうたう割には、電車の部品が高すぎ、それも毎年右肩上がりに値上がりするのは、転売屋対策もあるでしょうが、勘弁して欲しい気もします。いっそ、10時の開場時に、くじを引いてもらい、それで購入の順番が決まるようにしてしまうのが、一番いいようにも思いますが、JRの数倍というような部品もあるなど、もう少し相場を理解してもらいたいとも思いますね。ともあれ、ほかのグッズ類の販売、ブースの多様性、保線車輌の実演・展示など、他のイベントに見られない良さもあるので、それらについては、毎年ながら楽しませていただいたということを付記しておきたいと思います。

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