先頭車前面足かけ位置について

 先頭車の前面下部には、ホームから係員が足をかけて作業するための「足かけ」が付いています。原則的に新宿方(クハ2650番台)は、正面から見て左側がやや上、右側は台枠上面付近にありますが、小田原方(クハ2850番台)は両側とも台枠上面付近に一対になっているのが原則です。しかしこれには一部異端車が存在します。

 新宿方左側の足かけがやや上に付いているのは、かつてこの足かけの下に、大きなジャンパー連結器が付いていたためで、小田原方はジャンパー連結器の受けが床下であったため、足かけの位置に制約はないはずです。


新宿方先頭車の典型例画像

 赤い矢印が示すように、左側が上に上がった位置に付いています。この例はクハ2671号です(2002.11.経堂駅で撮影)。

小田原方先頭車の典型例画像

 これは小田原方の先頭車の例です。同じく赤矢印が示すように、左側は低い位置です。この例はクハ2865号です(2002.11.代々木上原駅で撮影)。

足かけの位置が異なるクハ2870号の正面画像

 ところがなぜかこのクハ2870号(この後旧塗色化されています)だけは、小田原方先頭車でありながら、新宿方先頭車と同じ位置に左側の足かけがあるのです(赤矢印)。この理由はよくわかりませんが、車内等の様子から、車体の振り替えはないと確信されるので、おそらく単なる付け間違いではないかと思われます。しかしいつ頃からこの車がこのような異端車になっていたかについては、今のところはっきりしませんが、雑誌掲載の1973年7月に撮影された写真で、すでにこの形態になっていますので、少なくとも冷房化時以後はこの形態であったようです(この写真は2002.11.代々木上原駅で撮影)。


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