怪盗セイント・テール |
コメットさん☆2001 |
初代「ミンキーモモ」グッズデータベース |
ギャラリィ |
★「怪盗セイント・テール」については、データベースを主としており、公式に発売された商品、配布グッズ、関連非売品、海外で商品化されたもの、業務用に使用されたものについての、網羅可能な情報を、研究資料の一環として整理・収集・公開しています。そのため作品の内容的な講評、感想の類は、ほぼ完全に何も論じていません。しかし、データベースとしては、おそらく世界でも類を見ない情報量ではないかと思われます。現在、多数の現物資料は「羽丘資料館」に寄贈され、当地で一般公開の予定でしたが、資料館の閉館に伴い売却され、失われています。
★「コメットさん☆」(2001)については、「怪盗セイント・テール」とは反対に、非常に心情的・主観的な書き方となっています。主役である、コメットさん☆というキャラクター自身の「立場」としては、怪盗であるセイントテールと、それほど大きな違いは無いように見えますが、作品のテーマ上では、コメットさん☆という「人物」の存在意義が、これまでのアニメ作品におけるキャラクターとは、かなり異なるように見えます。そのため、データベースのように、作品を構成する成分を分析して、それを積み上げるのではなく、作品を総体としてとらえるための材料を、いろいろな面から考察するというスタンスにしているつもりです。
★初代「ミンキーモモ」という作品は、1982年から放送された、「近代形魔法少女アニメ」の原形となった作品で、一定の評価がなされるべきものと思えます。実質的な最終回で、主人公が交通事故死するという、センセーショナルな設定も、当時の視聴者を驚かせました。しかし、その極端なる設定の陰には、制作者のエゴイズムとも言うべき、視聴者無視の姿勢も見て取れ、それには違和感を今もいだくものです。既に多くの関係者が亡くなるという時の流れの中で、原案者は生前自己のブログにて、延々と「作品外注釈」を論じていたりしました。そのような姿勢も含めて、主として制作姿勢には、疑問をぬぐい切れない部分があります。さすがに21世紀の現代に、そのまま通用する作品であるとは思えず、続編も含めて、ここで作品論を延々と論じる価値はないと判断できます。よってここでは、純粋に「グッズコレクション」の紹介に留めることとし、そのスタンスは、上に書いた「怪盗セイント・テール」に近いものとしたいと思っています。当時たくさんあった中小おもちゃメーカーなどの意外な製品を見聞することは、日本のアニメ商品史として見ても、興味深いものがあると思えます。
★ギャラリィは、かつて制作していた同人誌に掲載した原稿の中で、比較的良好な保存状態かつ、みなさんにお目にかけられるレベルのものを、デジタル化して掲載してみました。また、知人のブログで、ふとしたことから議論を呼んだ「ミンキーモモにはスクール水着は似合わないのか」についても、イラスト化することで検討してみています。他、習作のイラストなど。