江ノ電1000形

 江ノ電で1979年に、48年ぶりの完全新車として作られた近代的車輌。それまでの江ノ電のイメージ突き破りつつ、存続が決まった新時代の江ノ電を印象づける機能的な電車に仕上がっている。運転士が、右手だけで電車を運転できる「右手操作ワンハンドルコントローラ」を採用し、全電気指令式ブレーキなど、当時の新機軸にあふれている。

1000形の画像です

 当初は非冷房であったが、のちに冷房化されている。1980年ブルーリボン賞(鉄道友の会が、前年の最優秀車輌と判断した車輌に贈られる賞)受賞。稲村ヶ崎駅にて、2004年7月4日撮影。なおこの1001−1051の編成は、2003年に腐食部分や内装の更新がなされ、ドアチャイムの設置なども行われた。続いて1002−1052の編成も、2004年秋に同じ工事を受けたが、塗装色の変更が行われ、新形車20形と同様のものとなっている(下の画像)。のちの検査入場で1001−1051の編成も新塗装とされた。


江ノ電1000形1002−1052編成の画像

 道路上を行く、更新とともに新塗装になった1000形1052号。後ろの20形にあわせた塗装だが、似合っているかどうかは…?。2005年9月23日、腰越−江ノ島間にて撮影。


江ノ電1000形1002−1052編成の画像

 新塗装に変わった1500形を従えて走る1002−1052編成。塗装自体は20形と同じである。旧形車のイメージに近づけようとしたらしいが、江ノ電らしくないという声も。七里ヶ浜−稲村ヶ崎間にて、2005年9月26日撮影。


江ノ電1000形1001−1051編成の画像

 2006年には、鎌倉の四季を描いた「スキップ号」となった1001−1051編成。にぎやかなラッピングが人気を呼んだ。稲村ヶ崎駅にて、2006年8月21日撮影。


江ノ電1000形1002−1052編成の画像

 車と接触してしまったので、ちょっと停車中の1000形。向こう側の10形に、車が少し接触したらしい。車掌さんもドアを開けて、現場を注視する。七里ヶ浜−稲村ヶ崎間にて、2006年7月3日撮影。

 新車当時の1000形の画像も、掲げておく。

江ノ電1000形登場時の画像です

 極楽寺工場に搬入直後の1000形。その後、連結器、屋根上(冷房取り付け)、床下機器の一部などが変化している。また塗色も、クリーム色部分がやや淡緑色がかった色に変更されたようである。1979年11月29日、極楽寺工場にて。Fコレクションより。

江ノ電1000形のブルーリボン賞プレート画像

 更新された現在も、運転室後部のドア上部に燦然と輝く「ブルーリボン賞」のプレート。2017年6月8日撮影。


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