303−353編成

 江ノ電の在籍車輌としては最も長く活躍した車輌で、1929年製。しかし冷房車に改造され、足回りも新品に交換されていた。老朽化のため、2007年9月廃車。

303−353編成の画像です

 同系の304−354編成と、似たような感じだが、車体の寸法がやや異なる。車体の長手中央部が、やや垂れ下がっているのは老朽変形したためだが、かつてはこのような電車、それほど珍しいものではなかった。稲村ヶ崎駅にて、2004年7月4日撮影。

江ノ電303編成の画像です

 鎌倉方面から由比ヶ浜駅に到着する、303−353編成。後ろ(奥側)はこの日20形だった。やや細身な車体に、広いおでこという感じ。由比ヶ浜駅にて、2005年2月24日撮影。

江ノ電303編成の画像です

 稲村ヶ崎に入線する303−353編成。古い車体だが、よく整備されている。窓の上は、かつて帯金が長手方向に通されていたが、その後の修繕で、帽子をかぶせるような感じに、鉄板を張り付けたようになっている。模型にするのは難しいかも。2005年2月24日。稲村ヶ崎駅外れにて。

1000形と並ぶ303編成の画像です

 江ノ電の新時代を、それぞれ築いた両雄が並ぶ。江ノ電に初めて登場したボギー車を改造した303編成(旧100形・右)と、長きにわたった中古車の時代に別れを告げ、江ノ電の新しいイメージを創り出した1000形(左)。長谷駅にて、2005年3月1日撮影。

廃車前に公開される303編成の画像

 しかし長年の使用で、不具合があり、休車を経て廃車されることになった303編成。名物電車が消えていくのは、かなり寂しいが、時代の流れにはなかなか逆らえないということか。2007年9月22日、極楽寺検車区公開にて。この時点で、300形で残存するのは、305−355編成のみとなってしまった。


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