京浜急行電鉄800系

 京浜急行電鉄が、1978年より登場させた通勤形電車。地下鉄乗り入れを考慮せず、混雑対策のために4つドアを採用しているが、側面の黒い窓枠縁や固定窓主体の構成は、独特なものがある。翌年作られた、江ノ島電鉄1000形と、側面を主体に、類似性を見出すことが出来る。いずれも同じ東急車輛製である。

京浜急行800系の古い時代の画像です

 登場からしばらく、快速特急用の2000系が登場するまでは、この画像のようにスカーレットを主体に、側面に白を配した塗色であった。愛称は「だるま」。なるほど言い得て妙かもしれない。1982年頃撮影。京浜逗子駅(現・新逗子駅)にて。812−1号車ほか3輌+別の3輌。当初は比較的逗子線を主体に使用されていた。

京浜急行800系最近の画像です

 側面の白い塗装は、のちの2000系登場により、「快速特急用」を示す意味合いとなり、他の一般車輌同様、白帯に変更された。また車体の各部が経年で傷んできたため、更新工事という補修が行われ、それに伴い、3輌編成2本をつないで、6輌編成とする工事も行われた。2003年3月24日、平和島駅にて。

 参考までに、江ノ島電鉄1000形の画像をかかげる。特に側面の感じ、前面窓の黒い縁取り、なんとなく真ん中下が寂しい正面などに、デザイン上の類似点を見いだせると思う。

江ノ島電鉄1000形の画像です

 稲村ヶ崎駅にて、2005年9月17日撮影。


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