営業開始当時の小田急8000系。界磁チョッパ制御、回生ブレーキなど、当時としてはそれなりに新しい技術を導入していた。また正面の窓柱を、目立たないように黒く処理するなど、当時流行のデザインを取り入れている。1983年3月頃。経堂−千歳船橋間にて撮影。
比較的最近の8000系。正面運転席側ガラスに、黒い保護板が取り付けられた。また、表示類にローマ字が追加され、パンタグラフも1本足の「シングルアーム式」に交換されている。2004年11月8日、和泉多摩川−狛江間にて撮影。
長寿命化車輌として製作された8000系電車も、内装の劣化、車体の鋼鉄部分腐食が見られるようになったため、将来計画を勘案しながら、補修延命工事(車体修理と、下回りの整備改修)が行われることになり、2002年から工事が開始された。特に2003年の工事車輌からは、足まわりを当時増備されていた3000系と同様のものに交換・改造が行われている。上の画像は、工事が行われた車輌を示し、前面の表示類がLED化され、正面窓ガラス両側下辺に、破損保護板を取り付け(運転士側は高さ変更)、画像手前から3輌目車輌のパンタグラフ撤去などが目立つ。機構的にもVVVFインバータ制御方式と呼ばれる、新動力制御方式に改造され、内装も一新されたので、まるで別な車輌になったかのようである。2006年3月7日、はるひ野−黒川間にて撮影。最近工事が施工された車輌は、表示類が全てフルカラーLEDになり、いっそう華やかになっている。