コメットさん☆の持つ「貝殻通信機」はこの貝だ!

 
 話が前後するので、やや複雑なのですが、DVD特典映像に含まれる「由比ガ浜での海水浴」の時、コメットさん☆は、ケースケから巻き貝の貝殻をもらいます。これが第29話以降、「貝殻通信機」として、オーストラリアに旅立ったケースケの、ノートに自動書記される航海日誌の内容を、コメットさん☆に届ける役割を演ずることになります。そしてそれは絆として機能しますが…、というお話です。
 さてここでポイントとして押さえておかないと、混乱または理解しにくくなるのは、以下の点です。

1.DVDの特典映像における「由比ガ浜海水浴」のシーンは、おおむね24話と25話の間あたりに入るべきストーリーで、ケースケがオーストラリアに出発するより前である(話数については、海の家が撤去される9月上旬でないと矛盾があるし、貝殻については監督助手の平尾氏のインタビューによる)。
2.この時ケースケからもらった貝殻に、コメットさん☆は星力をかけ(航海日誌と同様)、ケースケが考えたことが、航海日誌に自動書記されるとともに、コメットさん☆が耳に当てた貝殻に、声となって伝わってくる。
3.それはコメットさん☆の、ちょっとした励みになるのだが、ケースケが、オーストラリアで受けた、ライフセービングの選手選抜に受からなかったために、一時的にかがやきを失い、通信不能となってしまう(おけや氏のインタビュー談話による)。復旧したのは最終回後と考えられる。
4.1と3は本編で語られないので、わかりにくくなっている。

 …という4点を押さえた上で、この貝殻通信機、当然実在の貝を参考にしていると思うのですが、それはいったいどんな名前の貝であろうか?と、思うのは必然のようなものですね。
 そう思っていた矢先、見た限り「そっくり」な貝を、すぎたまは西伊豆で捕獲、食ったあげく(笑)、標本?にすることに成功しました。また江ノ島を取材するなどして、一応「この貝がモデルでは?」と考えられる段階に至りましたので、画像を含めて紹介します。




 すぎたまは、水中写真を撮ろうかと、西伊豆の海に少し潜っておりました。

西伊豆の防波堤に貼り付く貝の画像です

 防波堤のそばに近づくと、水深1.5メートルほどのところに、不審な出っ張りが…(笑)。通常防波堤というのは、平らな垂直面ですから、形状からしても何か貝であろうとは思いました。そこでこれを採取!。2005年9月12日撮影。



 藻のようなもので薄汚れていましたので、海水と真水でまずざっと洗いました。

貝を洗ったところの画像です

 グロテスクにも見えますが、表面にいろいろ付着しているため、色とりどりになってしまっています。さて、これをどうしようかと思ったのですが、とりあえずはいつも行く活魚料理店「浜宮」に、持ち込んでみることにしました。軽い気持ちだったんですが…。2005年9月12日撮影。下側の黒っぽいところは、貝の口をふさいでいるフタです。


貝を洗ったところの画像です

 フタ側はこんな感じです。グロっぽい色と姿で、この時点では、正直「食べられるのか?」という疑問のほうが先に立ちます…。2005年9月12日撮影。


貝が調理されてしまった画像です

 さすがにプロの手に掛かると、このように刺身にされてしまいました。貝、哀れ…(苦笑)。味はこりこりしておいしいです。しかし、この時点でも、「ホラ貝の一種では?」程度しか、名前はわかりませんでした。食べ過ぎるともたれる貝です(笑)。2005年9月12日松崎「浜宮」にて撮影。


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