コメットさん☆のホームタウン稲村ヶ崎駅
コメットさん☆の住んでいる場所の最寄り駅は、江ノ島電鉄「稲村ヶ崎駅」です。コメットさん☆はこの駅を拠点に、いろいろなところに行きます。つまり稲村ヶ崎は、コメットさん☆の「ホームタウン」ということになります。
「コメットさん☆」の放送時、何度も駅を中心とした場所が描かれます。その場所をなるべく特定しながら見ていきましょう。
※2004年7月4日、7月9日、2005年2月24日、3月9日撮影分の取材協力:Naka氏
この駅が最初に「コメットさん☆」のストーリーに登場するのは、第1話です。
星のトレインは、七里ヶ浜−稲村ヶ崎間の線路に乗り入れたあと、下り方向(鎌倉方面)に向けて走り始めます(第1話関連・星のトレイン入線と鎌倉駅周辺のところも合わせてご参照下さい)。その中でこの稲村ヶ崎駅改札から見たカットが映りますが、手前側の2番線を、星のトレインが通過します。
実際の作品では、もう少し手前、かつ左よりからのカットが使用されますが、駅出札口に設けられた(画像では左手前)風防板のために、これ以上下がっての撮影が難しいため、このようになっています。しかし、第1話からして、非常に忠実な作画であったことが、作品を見るとわかります。2004年7月9日撮影。
第3話で、コメットさん☆は寝坊をし、ツヨシくんとネネちゃんを、保育園の通園バスに乗せることができず、代わりに江ノ電を利用して、鎌倉まで行き、二人を送り届けてから、沙也加ママさんの店に報告をしに行きます。
電車に乗ったことがない?コメットさん☆は、「で、その電車はどうやったら乗れるの?」と二人に聞き、それを聞いた二人から、すかさず「コマッタさんだ!」と突っ込まれ、なんとも言えない表情を浮かべます。
稲村ヶ崎駅に着いて、三人でホームに上がる直前の、ホームをロングでとらえたカットは、下の位置あたりからと考えられます。
実際の放送と見比べると、驚くほど忠実に再現されているのがわかります。特に採光のために半透明部分があるホーム上屋や、右下に見える菱形の「停車位置目標」、ホーム側壁の草の生え具合、右端に見える駅舎など、全くそのままと言ってもいいほどです(2004年7月4日撮影)。
ホームの中央部付近で、コメットさん☆の両手と、手をつないだ二人は、ツヨシくんが上り方を指さして「あっちがパパのヨットがいるところ」(江ノ島・藤沢方面。作品中の画面および、画像右側方向)、次いでネネちゃんが下り鎌倉方向を指さして「こっちが保育園があるところ」(由比ヶ浜・鎌倉方面。作品中の画面および、画像左側方向)、さらにツヨシくんが下り方に向き直って、「ママのお店もこっち」と、コメットさん☆と視聴者に「解説」してくれます。
コメットさん☆を中央に、左にネネちゃん、右にツヨシくんが立つのはここです。作品中では右側に屋根だけ見える小屋と、左側ベンチの後ろの広告掲示板は省略され、ベンチの位置ももっと左寄りに描かれます。また向こう側の線路(上り線)に電車が停車しているように描かれますが、なぜか両側のドアを開けており、電車の向こう側にさらにもう1本ホームがあるような感じです。
右側ホームの柱や、ベンチの形態、ホーム側壁などは忠実に描かれます。余談ですが、この写真を撮影した2004年7月9日には、たまたまお祭りのために寄付をした人の名前を貼り出す板が、線路脇の看板に沿って設置されており、全くスキマがなかったため、この写真は、看板の下から、人がいないのを見計らっての撮影となり、苦労しました(笑)。2004年7月9日撮影。
電車はすぐに入線してきます。稲村ヶ崎駅は、先に下り電車が入線し、あとから上り電車が入線するのですが、朝はダイヤが異なるかもしれず、そこまで厳密に考慮していないのかもしれません。
この305編成入線時のカットを忠実に撮影しようとすると、電車にひかれてしまうことになりますので(苦笑)、駅の下り方にある「付近住民専用線路横断通路」から、望遠撮影としました。線路に降りての撮影ですので、電車接近の危険がないかどうかは、よく確認しなくてはなりません。2005年2月24日撮影。
作品中では、カーブを曲がりながら、電車(305と書かれている)が手前に向かって入線してきます。このカットには3人は映りません。
このあと俯瞰で305−355号の編成をとらえたカットが映りますが、今のところ場所の特定はできていません。
また正面から走行する「305号」をとらえたカットもあります(本当は鎌倉よりは355号のはず)が、これについては、以下の場所ではないかと思われます。
この回では、稲村ヶ崎から鎌倉に向かっていることは確かなので、作品中のように電車から見て左カーブするところを探しますと、長谷−由比ヶ浜間がぴったりです。画像の位置がそれに該当するのですが、実際と作品では、奥の家の向きや、窓の配置などが異なっています。しかし形態としてはかなり類似しています。また線路の左方も、もっと余裕があるように描かれますが、この位置からさらに奥に進んでの撮影は、やや困難が伴いますし、電車接近の危険もありますので、画像左側の「住民用通路」を通るとしても、注意を要します。そのため一応この場所は、「特定した」というのに留めました。
なお、この場所は、稲村ヶ崎駅周辺ではありませんが、ストーリーの流れ上、ここで紹介いたします。2004年10月29日撮影。撮影協力:Naka氏。
最終的に鎌倉駅に到着しますが、それは「第1話・第43話以外の鎌倉駅周辺」のところで解説する予定です。