コメットさん☆のホームタウン稲村ヶ崎駅続き
第15話では、星国から、王子探しの熱心さ度をはかるため?、諜報部員の「カゲビト」を送られてしまうコメットさん☆。しかし彼を説得し、さらに隠れて「諜報活動」を続けようとする彼を、稲村ヶ崎駅に呼びつけた「星のトレイン」で、星国に帰らせてしまいます。この時は、駅までわざわざカゲビトを送っています。
この回のこのシーンで不思議なのは、時刻が朝なのか夕方なのかはっきりしないことです。
夕方説を増強する要素
1.絵を見る限り、奥の方(西の方)に日の光がある。
2.コメットさん☆がカゲビトに、「駅まで送る」と言うとき、バックでカエルの鳴く声がする。
3.コメットさん☆の行動の自由度(朝はツヨシくん、ネネちゃんを保育園バスまで送るなど)から考えて。
4.カゲビトといえども、姫さまの部屋に泊まるとは思えない。
5.カゲビトと朝まで語り明かしたとすると、コメットさん☆は完全な徹夜ということになり、眠くてしょうがないのではないか?。
早朝説を増強する要素
1.イマシュンと横浜で夜会って、メモリーストーンが彼のものでないことを確かめたコメットさん☆が、そのままカゲビトと話をしたとするなら、翌日早朝と考えるのが自然である。
2.稲村ヶ崎駅は、夕方では12分に1回ずつ上下ともに電車がやってくる。その間に星のトレインを入線させることは困難ではないか?。駅員や他の乗客に知られてしまう。
3.夕方だとすると、景太朗パパさんや沙也加ママさん、ツヨシくん、ネネちゃんに知られてしまう可能性がやや増大する。
しかし、早朝説の1と3は、別な日であると考えれば、矛盾がなくなりそうなこと、および2も、稲村ヶ崎駅のダイヤとして、12分に1回上下電車が交換するものの、それらがそれぞれ行ってしまうと、10分弱の空白の時間が生じる(現地実見による)。その間を利用し、さらに星力を作用させるとすれば、一般乗客や駅員には、星のトレインの透明化が可能…と考えれば、やや夕方説のほうが、不自然な点は少ないような気がするのですが…。
さて、この件については、また必要ならば検討するとして、ストーリーに沿って稲村ヶ崎駅を見ていきましょう。
まずロングに引いたカットが映りますが、上の写真のような感じです。ただしホームの上屋は、実際より短く描かれ、この写真よりさらに広角気味に描かれています。
駅に着いたコメットさん☆とカゲビトは、星のトレインが現れるまで、ホームの中央部付近で話をします。画像のピンクの矢印のところにコメットさん☆、グレーの矢印にカゲビトが立ちます。2004年7月9日撮影。
次いでやや人物に寄ったカットになりますが、作品中で、コメットさん☆とカゲビトが、星のトレインが到着するまで、「宝石を返す相手は…」などと会話しているのは、このあたりです。左の駅名票とやや右よりの柱の間に立ったコメットさん☆は、こちら向きに柱の右側に立つカゲビトと話をします。作品中のカットは、この画像よりは若干カメラ視点が高いので、右下のベンチなどは、描かれていません。2004年7月4日撮影。
しかしコメットさん☆、入場券は買ったのだろうか…(笑)。
そうするうちに、ラバボーの「来たボ!」という言葉とともに、空に彗星のように星のトレインが現れます。
ここはのちのカットから判断して、稲村ヶ崎駅下り方ホーム先端より、左上を見たところですので、このようなところになります。実際には江ノ電に架線がありますので、画像を撮ると、このように架線が映りこみます。2005年2月24日撮影。
そしてなんと、本当に星のトレインを、この稲村ヶ崎駅2番線に入線させてしまいます。コメットさん☆、それは…やばいと思います〜(笑)。
この画像の位置で、右から星のトレインが入線してきます。コメットさん☆とカゲビトの立っている位置は、上の画像と同じく、画像に見える駅名板と、柱の間です。2005年2月24日撮影。
次いでカゲビトは、後部デッキに乗せられてしまい、「それでは、本当にさようなら〜」といいながら、星のトレインごと遠ざかっていきます。カットとしては、雲の様子から、2枚上の画像と同じ位置です。
それを楽しそうに見送るコメットさん☆。ホームの端まで移動して上を向き、カゲビトに手を振りますが、作品中では、上空のカゲビト視点で描かれるため、全く同じ位置からの写真は撮れません。そこで高さだけ低くした「この辺だろう」という位置から写真を撮ってみました。
作品を見るとわかりますが、手前の信号機器ボックスや、ホームの上屋いっぱいまでしか達していない点字ブロック(黄色い線)など、これまた極めて忠実な再現です。全く驚くばかり(笑)。2004年7月4日撮影。
しかし、星のトレイン、ここへ呼んでもいいの?。駅員さんいる駅なんだけど…(笑)。もろ見られていると思いますけど…。
カゲビトは、名残惜しそうに(笑)、後部デッキから下を見つめます。そして、海上に目を移しますが、このカットは、背景は2つ上のカットと同じながら、カメラのアングルがやや異なるというものです。
2カット分、海上でサーフィンをするケースケを映し、次いでカゲビトが、「姫さま、言い忘れていました…」と叫び、いぬ機関士とねこ車掌に止められるカットになりますが、これも雲の色、形から上のカットと同じです。
その後星のトレインが、高速で星間飛行に移るシーンでは、ホーム端に立つコメットさん☆をうしろから見た映像が映ります。ラバボーがカゲビトについて、「何か言っているボ」と言い、コメットさん☆がそれに答えて「なんだろね?」と言いますが、そのカットのコメットさん☆の位置は、下の画像の中央あたりと思われます。
第15話の該当するカットでは、広いホームと、その先にかなり長くまっすぐ続くレールの様子、すぐ近くにある踏切、左側に住宅とビルなどが描かれますが、実際は上の写真の通り。コメットさん☆が立っているのは、右側に写るホーム柱のすぐ左前側と思われますが、ホーム端まで距離がなく、足下のところまでは写らないほどでした。また上下線の合流ポイントも目前で、左側の林の奥の方は墓地だったりします。2004年7月4日撮影。
そのため作品では、かなりこちら側について、大がかりなデフォルメが行われているようです。ただし、右側奥に見える家などは、作品中のものとそれほど大きく違いません(右端の家は新築なので、コメットさん☆放送時点ではありませんでした)。
またコメットさん☆がホームの端に立って、ラバボーといっしょに両手をにぎってうれしそうにしている、比較的アップのカットが映り、「さあ、ラバボー…」とコメットさん☆が、意欲を新たにする様子が見えますが、それは下の写真の位置あたりです。
このホーム柱のすぐ右に、コメットさん☆とラバボーは立っています。コメットさん☆の腰までしか映らないのと、ややあおり気味に描かれますので、ホーム上のプランターは作品に出ませんが、ホーム上屋の描き方などは、例によって非常に忠実です。2004年7月9日撮影。