作品中、この化粧坂には、大きな岩がごろごろしているように描かれますが(詳細は、実際の化粧坂と、作品で描かれる化粧坂を図で比較したコーナーを設けますので、そちらをご覧下さい)、大きな岩が、人の歩くところにあるのは、基本的に画像のあたりだけです。それで、作品中でラバボーがかくれているのは、画像手前の白っぽい岩と思われますが、背景は遠くの林の木々まで描かれますので、実際の場所としてはここで間違いないものの、参考に使われたに過ぎないと考えられます。画像手前の岩は、さすがのラバボーでも、隠れきれないくらい低いです。
作品での描写は、左側にやや曲がった木、その脇にコメットさん☆が腰掛けて休んだ切り株、手前に大きな岩が3つほど、切り株の前あたりにコメットさん☆、その右に2つ岩があって、手前側にラバボーがのって…というような感じです。しかし、それに完全に該当する場所はありません。画像は、一応それに類するように撮影してみました。この画像では、左側の曲がった木のすぐ右脇にコメットさん☆がいる…というような感じに該当しないと、作品と合わなくなるわけですが、コメットさん☆が休んだはずの切り株は、画像中央やや下に見える、こけむした岩のすぐ左下にありますので、実際と作品には矛盾が生じます。
そのためここのカットからは、この場所はイメージ醸成のために利用されたに過ぎず、まったく同じ場所というのは、存在しないと考えるべきでしょう。
作品中では、大きな岩に隠れていたミラ、カロン、ラバピョン(ミラに抱かれている)が、岩陰から姿を表します。その場所は、一応画像の場所で矛盾はないです。画像左側の岩の右側に3人が出てきたとして、手前下の白っぽい岩にラバボーがいるとすれば、このカットについては、まあ矛盾はありません。しかしこのあたりのカットに共通ですが、右後方の崖は、作品では普通の林に描かれているので、実際の場所とは、かなりイメージが異なります。
作品中では、左に立ち木、その前にコメットさん☆、右下にラバボーというように描かれます。しかし、実際の場所としては、一応画像の位置になるかとは思いますが、物語の流れとしては、平らな地面なども含めて、「この辺のイメージを参考にまとめた」ということであると思います。