第12話に登場する七里ヶ浜周辺
第12話(「ラバボーゆうかい事件」)は、メテオさんに星力をかけられたパニッくんが、「への6号」として、ラバボーを拉致・誘拐し、コメットさん☆のティンクルホンに「脅迫電話」を掛けてくるという話でした。ラバボーは、最初七里ヶ浜の海岸に幽閉されたのち、江ノ島岩屋(自然洞窟)に移動、コメットさん☆はケースケと協力して助けに行く…という流れです。
一方でメテオさんは、イマシュンのマネージャー、黒岩さんにも星力をかけ、ホームコンサートを強行させるなど、いろいろ悪さをします。それでも幸治郎さんと留子さんに「ケチはいけないよ」などと、諭されたりもします。
コメットさん☆の、珍しく厳しい顔など、様々な点で「人々の意外な一面」が見られる回ではありますが、メテオさんが、こののち少しずつ心の変化をし始める、案外重要な回でもあるような気がします。
この回も、徐々に撮影が進みましたので、カットごとに作品に描かれる実際の場所を、ご紹介していきたいと思います。
1(カット番号。独自に頭から便宜的に付けたもので、絵コンテなどのカット番号とは異なります。以下同じ):いきなり飛行機がランディングする場面から始まります。成田空港か羽田空港なんでしょうが、撮影は無理でしょうね(笑)。このあと14カットまで、メテオさんの独壇場が続きます。
15:コメットさん☆がアップになります。藤吉家のテレビで、びっくりしながら、メテオさんの様子を見ています。メテオさんは、生中継されていたんですね。
16:テレビの中で、高笑いするメテオさん。
17:リビングのソファーで、テレビを見てあっけに取られるツヨシくん、コメットさん☆、ネネちゃん。
18:勝手にメテオさんが設定した、メテオさん宅ホームコンサートの話に、浮かれて喜ぶ沙也加ママ。
19:ツヨシくんが、「ママが興奮してる」と。爆弾発言…ですか?(違)。
20:ホームコンサートのチケットを、なぜかコメットさん☆にねだるママ…(爆)。
21〜23:藤吉家のリビングで、はしゃぐママ、チケットについて「聞いてみます」と答えるコメットさん☆、眉をひそめる景太朗パパ…です。
24〜27:首都高横羽線?と思われる高速を走る、黒岩マネージャーの車のカットです。どことなくBMWっぽいですね、黒岩さんの車は。
28〜41:メテオさんの家周辺のカットです。メテオさんの家のモデルと思われる場所は、一応特定できていますので、別に項目を立ててご紹介する予定です。
42〜48:路地を歩いているうちに、捕獲されてしまうラバボーのカットです。この辺の路地は、特定に至っていません。場所がわかれば、撮影の上ご紹介します。
49〜63:メテオさんの家では、ホームコンサートの準備が進みます。一方メテオさんは、テラスに座って、「コメットはじゃまをする」と怒っています。そこへパニッくんが、ラバボーの捕獲を報告に来ますが…。
64〜68:ホームコンサートに招待されることに喜ぶ沙也加ママ。再び藤吉家リビングです。
69:コメットさん☆は、藤吉家を出て走り出そうとします。
70:ティンクルホンが鳴って…。
71〜74:パニッくんが、最初の脅迫?電話をかけてきます。パニッくんは、メテオさんに教わったのか、ティンクルホンの電話番号を知っているんですね。…というか、ティンクルホンには、「電話番号」が存在する!!!!!。何番なんだぁー!(笑)。
75:不敵に笑うパニッくん。緑色の光に包まれていますが、これは七里ヶ浜・ファーストキッチン前の防波堤上(駐車場内)です。
76:ようやく七里ヶ浜のシーンになります。七里ヶ浜のファーストキッチン前にある、階段の下に、ラバボーは幽閉されています。流木で作った檻に入れられ…。
ラバボーは、階段の海から見て左脇の防波堤ぎりぎりのところに幽閉されています。画像では薄いピンク色矢印で示したところです。ここはファーストキッチンがあるところの前にある階段のところですが、作品中では、階段の段数は少なく、角度も急、さらに幅が狭く描かれ、また防波堤も全体的に直線的に描かれます。そのため厳密に同じようになるよう、実際の場所で撮影すると、防波堤の角度や直線度、階段の位置関係などに無理が出てきます。極力画像は、全ての条件を満足しうるように切り出しましたが、作品中階段は、こちらから見てもっと右側まで描写されています。また作品では階段の上に、建物が描かれていますが、現在階段上に見える白い建物は、最近建てられたもので、作品の放送当時にはなかったものです。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏。
参考までに、この日はちょうど浜に流木などが集められていました。誰が集めたのかわかりませんが、地元の人がこうして集めて、あとで処分しているのではないかと思います。2006年8月28日撮影。撮影協力:Naka氏。
77:情けない声を出して、助けを呼ぶラバボーのアップのカットです。海側から、防波堤側を向いているようです。
上の画像の、階段と防波堤の接点にあたるところです。このあたりに流木を集めて、ラバボー幽閉のための檻を作ったわけです。実際に作ってみようかと思いましたが、思うほどにはそろった流木がなく、断念しました。2006年7月3日撮影。撮影協力:Naka氏。
78:ラバボーが気付いてみると、遠くに鹿島さん(流木アート作家)が、流木を探しているのが見えます。77のラバボーの位置あたりから、江ノ島方向を向いた位置です。
ラバボーの視点位置から撮影すると、こんな感じですが、作品中では右奥に防波堤が続くように描かれるのに対して、実際の風景は小動崎が見えること、作品ほどには砂浜が起伏に富んでいないこと、右側の防波堤が単純に描かれること、江ノ島が、もっと右より(陸地より)に描かれる点などで、かなりデフォルメが入っています。この画像も少し横方向に間延びせざるを得ませんでした。しかし、基本的には忠実な描写と言えます。2006年7月3日撮影。撮影協力:Naka氏。
79:ラバボーは叫んで、鹿島さんに助けを求めます。カットとしては、77と同じです。
80:しかしその声は届かず、鹿島さんは、江ノ島の方向へ向けて歩いて行ってしまいます。カットは78と同じです。
81:がっかりしてべそをかくラバボー。カットは77、79と同じです。そこへ、「への6号」こと、パニッくんがインして来ます。
82:コートを着たパニッくん。カメラはパンアップしながら、パニッくんの全身を写します。空抜き背景です。
ラバボーが、パニッくんを見上げるのはこの位置ですが、ラバボーの檻の後ろから描写されます。画像の位置からカメラはパンアップして、パニッくんを映しますが、背景は空抜き背景になっています。少し汀線の勾配は無視された形と言えますが、場所としてはここで間違いありません。2006年7月3日撮影。撮影協力:Naka氏。
83:パニッくんがロープを引くと、流木の檻は壊れて飛びます。防波堤と階段で囲まれた空間を斜めに写したカットです。
このカットは一瞬にしてカメラが右から左にパンしますので、画像はわずかに横長で切り出しました。防波堤の角度に忠実に切り出してありますが、作品は、実際よりやや防波堤を低め、階段の角度を急に描いている印象です。パニッくんは、この画面中央あたりで、ロープを引いて、しばってあるラバボーを引っぱり出します。2006年7月3日撮影。撮影協力:Naka氏。
84:ラバボーは、もんどりを打って、砂浜にたたきつけられます。場所としては、防波堤をバックにして、海側を見ている感じです。※画像準備中。